スキーは楽し

 

チロルゲレンデに全員集合

(左から、尾篭、中島、岩井、棚田、永田、井上)

 

 2月10日、尾瀬岩鞍スキーを終えたあと幕張の自宅に帰らず次の2月12日からのスキーツアーを待つべく石打丸山スキー場に移動した。スキー道具は尾瀬岩鞍に前泊から一緒に参加した山本の車で私ともども送ってもらった。沼田インターから関越高速道を走り国境の10kmの関越トンネルを抜けると川端康成の小説『雪国』の世界となる。塩沢石打インターで下車し観光口までは沼田から約40分。次のスキー宿となる「エルム石打」を予約しようと思ったが、シングルの部屋はなかったため100m程離れた「リゾート・イン・フジワラ」に宿泊予約を入れておいた。フロントで宿泊手続きを取ると2月10日、11日は私のみ1人の宿泊客とのこと。従って朝食は部屋まで運んでくれるという。ラッキー!!。

 

 翌日の11日は朝から風もなく快晴で周りの白銀に輝く山々は眩しかった。しかし、3日間の尾瀬岩鞍スキーで筋肉痛がピークを迎えており、滑りたい気持ちはあったのだが無理をして怪我をしたら元も子もないので自重して読書の日とした。読んだ本は天童荒太の『悼む人』である。8年の歳月を掛けて書きあげたというだけあって、単行本で450頁もあり読みごたえのある本だったが夕方までに読み切った。死を悼むということはどういうことなのか、何人も登場する人物を通して考えさせられる小説だった。この小説は映画化され、まもなく封切りされるようだ。

 

 12日の9時に「リゾート・イン・フジワラ」をチェックアウトし、100mほど歩いて「エルム石打」に向かうと、まだメンバーは到着していなかった。今回の石打丸山スキーツアーは2月12日〜14日の2泊3の日程で設定され参加したメンバーは6名だった。住居の関係から2台の車に分乗してやってくる。尾瀬岩鞍のメンバーとは異なるがNTT関連グループである。9時半には全員が集合しリフトを乗り継いで丸山山頂の「友情の鐘」に向かう。いつもの恒例行事で鐘の前で全員集合写真を撮りスキーツアーの安全を願う。空には青空が拡がり、たおやかな上越の山々は白銀に輝き暑い程の絶好のスキー日和である。

 

 山頂ゲレンデ、大丸山ゲレンデ、チロルゲレンデ、銀座ゲレンデ、ハッカ石ゲレンデ、を次々に滑っていく。本当に気持ちのいいスキーだ。先週の寒さに震えていた尾瀬岩鞍スキーとは雲泥の差だ。これも全て自然のなせる技で人間にはどうしようも出来ないことだ。晴れた天候に感謝する。

 

食べ切れないほどの料理が出る夕食

 

 11時にチロルゲレンデにあるレストラン・ニューマルヤマに早々と上がったメンバーもいたが、私は12時半まで滑っていた。ニューマルヤマ2階の「畳の間」が私たちのたむろする場所である。ビールに始まり発泡酒、チューハイ、日本酒は1升瓶で注文する。ここでも飲酒運転は慎むため、「飲んだら滑らない」を心がけているのだが、チロルゲレンデは石打丸山スキー場のほぼ中央部に位置しているため、ホテルに帰るのにはどうしても滑らざるを得ない。従ってホテルまで滑り降りる余力を残して飲まなければならない。以前、それを考えずに飲み過ぎてホテルまで自力で帰ることが出来ず、仲間に助けられてやっと帰ったことがあった。めんぼくないしだいだった。

 

 ホテルに戻ると24時間入れる大きな風呂で汗を流したあとは夕食まで宴会の続きである。ビール、缶チューハイ、日本酒、焼酎とそれぞれが好きなものを飲んでいる。夕食は17時半から1階のレストランで食べるのだが、食べ切れないほどの料理がテーブルに並ぶ。どれも美味いので箸は弾む。毎年のことだが、結果として体重はツアーに入った時よりも出た時の方が増えることになるのである。

 

2015年2月17日