雪・雪・雪・大雪の石打丸山スキー

 

大雪の山頂

 

 1月26日から28日かけて新潟県石打丸山スキー場に出かけた。今年は大雪だとは聞いていたが、あれほど多いとは思ってもいなかった。天気予報は3日間共に寒波の影響もあり雪マークがついており日本海側はいずれも大雪注意報が発令されていた。群馬県側の水上あたりから雪が舞い、関越トンネル前の谷川岳パーキングエリアでは全車タイヤへのチェーン取り付けが要求された。

 

 群馬県と新潟県の県境トンネルを抜けるといつもどおりの雪景色が現れたが、いつもと異なるのは高速道路の中央分離帯にうずたかく雪が積り、対向車線の状況が全く見えないということだった。中央分離帯に積もった雪の高さは通行する車両の高さをはるかに超える高さまで達していた。石打丸山スキー場には毎年のように滑りに来ているが、このような高さまで達するのは何年ぶりのことだろうか。その降雪量は高速道路から国道に降りても道路の両脇に立つ雪の壁となり3mには達していたようだった。

 

 石打丸山スキー場の観光口の定宿である民宿‘むさしや’さんに到着し、宅急便で送っておいたスキー用品を受け取り雪の降りしきる中をゲレンデに飛び出す。雪はゲレンデに飛び出すのを躊躇うような大雪であるが、リフトを乗り継ぎ山頂の「友情の鐘」まで登って様子を見ることにした。

 

 リフトを6つ乗り継いで山頂に到着したが、目指す「友情の鐘」は雪に埋もれていた。鐘が設置されている場所までラッセルである。山頂まで来るとスキーヤーもボーダーもまばらだ。友情の鐘まで登って写真を撮った。横殴りの風とともに雪は降り続いていた。ゲレンデは圧雪が間に合わないのだろう膝ほどある新雪である。スピードは出ないぶん足が疲れる。視界は悪く最悪のコンディションである。中央ゲレンデまで降りてきたが、やはりスキーヤーもボーダーもまばらだ。中央のチロルゲレンデに滑り込んでみた。膝上までの積雪である。全くスキーの自由が利かない。このゲレンデはかなりの斜度があるので徐々に徐々に滑り降りていくことにしたが、マイッタ、マイッタ。

 

レストラン・ニューマルヤマ’畳の間のメンバーたち

 

 お昼までの時間をグリーンゲレンデと銀座ゲレンデで滑ることにした。相変わらず視界は不良。時たま20mほど先が見えなくなる状態だ。危険なのでスピードを上げることは出来ない。ゲレンデ状態も悪いので11時30分に馴染みの‘レストラン・ニューマルヤマ’に向かった。指定席は2階の左隅の畳の間である。私が指定席に到着すると既に5人のメンバーが生ビールを飲んでいた。遅れをとったかと思いながらビールで乾杯。ビールのあとは当然のようにサワーに移り、やがて日本酒へと進む。日本酒は1升瓶で注文し、当然地酒である。1本目は「八海山」を頼んだ。店を切り盛りする兄ちゃんが、漬け物やチャーシュウなどのツマミをサービスで持ってくる。1本目を空にして2本目も地酒の「鶴」。少し味見をする程度などと言いながら栓を開けたのだが、結局は1升瓶の底が見える状態に。

 

15時となったので民宿へ戻ることにしてレストランの長尻をようやくあげた。帰りのコースは中央口へ降りる途中から左方向に曲がり観光口へ向かうのだが、酔っ払っているとそのまま直進し中央口に降りてしまい悲惨な目に合うことになる。数年前の私がそうだった。今回も観光口へはレストランから10分で降りられる距離を2時間かけ、真っ暗になってから宿にたどり着いたメンバーがいたのである。途中、出会ったパトロール隊に「大丈夫ですか?」と心配されたという。宿に先に到着した私も暗くなってからも帰らぬ二人にビールを飲みながらも心配していたのである。

 

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