ホワイトアウトの石打丸山スキー場

 

吹雪の山頂

 

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。・・・」という書き出しで始まる小説『雪国』はノーベル文学賞を受賞した川端康成の作品ですが、電車と車の違いこそあれ、それと同じ光景が高速自動車道の11kmという関越トンネルを抜けると現れます。今回のスキーツアーは2泊3日で小説の舞台となっている湯沢の街の隣にある石打丸山スキー場に出かけました。

 石打丸山スキー場は私の子どもたちが小学校入学前からよく家族で出かけたスキー場です。今回は職場の仲間7人のメンバーでしたが最初の2日間は寒波に見舞われ、上も下も分からないようなホワイトアウト状態の吹雪の中でも顔に氷をつけ鼻から氷柱をさげながら滑りました。リフトに乗っている状態で顔に当たる湿った雪と風で顔が凍って行くのを実感しましたから、ま・それでもよく滑ったほうですねぇ。

ゆきやこんこん・・・


 外が吹雪の悪天候だと相手が天候だけにしかたないと諦めまして、どうしても昼食は12時から14時までと長く取らざるを得ず「レストラン・ニュー丸山」の2階指定席での宴会も楽しいものでした。私たちのツアーは毎度毎度飲み会のシーンが多いですね。

 3日目の最終日だけは朝からよく晴れ、恨めしくもありましたが帰りの荷造りを済ませ、ユングパルナス温泉に浸かり雪の越後の峰々を見ながらのまったりとしたひととき。当然、湯上りのビールも美味かったです。帰りの高速道路から国境に屹立する純白の谷川岳の凛々しい姿を眺められたのはよかったですねぇ。

 先月は北海道層雲峡黒岳スキー場に出かけましたがクリスマス寒波に見舞われホテルに缶詰でした。今回も吹雪状態でしたが午前中は頑張って滑りました。来週は尾瀬岩鞍スキー場に遊びに行きますが晴れたらいいなぁと思っています。