ハシビロガモに出会った

 

水の中にいる動物

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水あびをするハシビロガモのメス

 

 1月22日 月曜日 晴れ

2日間雨模様だったので、今朝は快晴でとても気持ちが良い。花見川を下って稲毛の浜までバードウォッチングに出かけた。今回の目的はオナガガモとハシビロガモに出会うことだった。5羽のツグミが、あぜ道や田んぼの草陰や葉陰から餌となる虫や草の実を探していた。2日間の雨で田んぼの所々に水がたまり、ツグミにとっては餌を探すのが好都合のように見えた。

 

屋外に立っている鳥

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獲物を探すカワセミのメス

 

カワセミのメスが鉄の杭の上から一心に水面下の魚影を探していた。私はカワセミが漁をする場面の写真を撮ろうと思い待機した。30分ほど待ったが、カワセミは漁をすることなく川下に飛び去ってしまった。私も川下に歩いていくと、先ほどのカワセミが舞い戻ってきて土管の上に舞い降りた。そこで再び水面下の魚影を探していた。10分経ってもカワセミの漁は行われなかった。魚影が薄いのであろう。私は稲毛の浜まで行かなければならないので、その場所を離れた。

 

屋外, 草, 水, 泥 が含まれている画像

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立木伐採作業中の花見川右岸の土手

 

花見川右岸の土手の木や藪が大量に切られていた。瑞穂橋のたもとに『伐採工事のお知らせ』が立っていた。内容を読むと、施工元は千葉県千葉土木事務所で、1月15日から2月13日まで浪花橋から上流に向かって汐留橋の下まで約1.5kmの伐採工事を行う、となっていた。

 

木の上にいる鳥

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伐採場所に餌を探しにやってきたジョウビタキのオス

 

この工事により立ち木やアシ原、ササ藪が刈り払われるので、アシや藪の中で生活しているアオジやウグイスなどの鳥たちにとっては生活場所がなくなるのは痛いところだが、逆に藪が切り払われたことにより、今度は明るい場所を好むハクセキレイやヒヨドリ、あるいはジョウビタキなどの鳥たちがやってきて餌を探していた。野鳥によって生活する場所が異なるので、自分に合う生活環境でそれぞれが生活している。

 

台の上に立っている鳥

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保育園の芝生で餌を探していたイソヒヨドリのメス

 

保育園の芝生にイソヒヨドリのメスがいた。芝の中に潜む虫でも探していたのだろう。私と目が合うとすぐさま飛び立ち、近くのポールの上に停まった。ここは花見川河口から5kmほど上流だが、こちらの方に進出してきたのだろう。また、2時間後に着いた河口では波消しブロックにイソヒヨドリのメスが現れ、最近は頻繁にイソヒヨドリと出会うので、相当数が棲息していると思われた。湘南の海から40km離れている神奈川県相模原市緑区に住む友だちからも、イソヒヨドリを見かけるという話を聞いたので、イソヒヨドリもいろいろなところに進出しているようである。

 

千葉市立磯部中学校生徒が作成した壁画『コアジサシの一生』

 

稲毛の浜に着く直前の湾岸道路下のトンネル内に新しく壁画が描かれていた。タイトルは『コアジサシの一生』というもので、千葉市立磯部中学校生徒一同が作成し、千葉市中央塗装協同組合の後援で、昨年の平成5年10月21日に完成した、とのプレートが貼ってあった。コアジサシは千葉市の鳥に選ばれており、私も昨年稲毛の浜でコアジサシの子育ての観察と撮影を行ったが、壁画は卵から孵化し親鳥に餌をもらいながら若鳥に成長し、やがて飛び立っていく、というコアジサシの一生が長さ30mほどのトンネルの両側に描かれていた。この壁画が心ないものによって落書きをされないことを願った。

 

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霞んでいた東京スカイツリー

 

自宅を出てから3時間後に稲毛の浜に着いた。西の方を眺めると東京スカイツリーが見えた。さらに眼を左に移していくと富士山の両裾野が見えたが、3合目から上は雲のなかに入り、その姿は確認できなかった。堤防では投げ釣りの竿が10本立てかけてあり、3人の釣り人が雑談をしながら魚の当たりを待っていた。当たりがあると竿先についた鈴が鳴り出すので、のんびりしていてもいいわけである。堤防の奥の方にも釣り人が5人確認できた。私は草はらに座り、 海を眺めながらワインでいっぱいである。風もなく穏やかな日だった。

 

水の中にいる鳥

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羽ばたくハシビロガモのオス

 

ワインをいっぱいひっかけながらのんびりしたあと、花見川を渡って幕張の浜に移ってみた。防波堤では、たくさんのカモメ、アオサギ、カワウ、ユリカモメが羽を休めていた。波打ち際には約50羽のハシビロガモがヒドリガモに混じって浮かんでいた。大半は羽を休めているが、なかには水あびをしたり羽ばたきをする個体や、羽づくろいをしているものもいた。

 

波に乗っている鳥

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水あびをするハシビロガモのオス

 

ハシビロガモは身体の大きさに比べて嘴が大きく、幅も広い不細工な形をしている。しかし、この不細工なシャベルのような嘴にも訳があって、この嘴のなかに歯ブラシ状のフィルターを持っており、水を濾過することによってプランクトンだけを食べるという独特の食事をしているのである。

 

木の枝に止まっている鳥

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クロマツの実を食べるエナガ

 

防風・防砂林の黒松にシジュウカラとエナガの混群がやってきた。シジュウカラはいつも撮影しているので、エナガを撮影しようと思ったが、エナガの動きは早い。2〜3秒で次の枝に移ってしまうので、なかなか焦点を合わすことができないのだ。

 

鳥が草の上にいるリス

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クロマツの実を食べるエナガ

 

私がエナガを撮影していると、ウォーキング中の60歳代くらいの女性がやってきて、「エナガですか?」と訊いてきたので、「ええ、エナガです」と答えると、「やっぱり」と言って去って行った。自分の鳥の知識を確認したかったのだろうか。

16時に自宅に戻った。7時間のバードウォッチングで歩いた距離は14.0km、 歩数は20850歩だった。

 

木の枝に止まっている鳥

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獲物を探すモズのメス

 

今日出会った野鳥は、モズ、ヒヨドリ、ハクセキレイ、スズメ、 ムクドリ、ツグミ、キジバト、オオバン、カワウ、ジョウビタキ、カワセミ、イソヒヨドリ、ハシボソガラス、カルガモ、オナガ 、ドバト、ハシブトガラス、シジュウカラ、アオサギ、キンクロハジロ、ホシハジロ、ユリカモメ、ヒドリガモ、コガモ、カンムリカイツブリ、メジロ、ハシビロガモ、エナガの28種類だった。

 

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