春爛漫のサクラの下で

 

木の枝で植えている植物

低い精度で自動的に生成された説明

サクラのトンネルをぬけると・・・

 

 4月5日 曇りのち晴れ

 14時過ぎから花見川沿いの坊辺田までのバードウォッチングに出かけた。千本桜公園のソメイヨシノは散り始め、子どもたちの賑やかな声が聞こえてきていた。花見川は汐留橋までが汽水域になっており、干潮時を迎えているために花見川の両岸の水が引き、川底がよく見える状態となっていた。

 

花が咲いている

自動的に生成された説明

畔道に黄色のタンポポが咲いていた

 

田んぼには水が張られ、トラクターが出て田起こしの準備が進んでいる。土を触ると冬の冷たさから春の温かさに変わったのが伝わってくる。ピンクのモモの花が咲き、タンポポは黄色い花をつけ、ホトケノザもそっと花を咲かせ、モンシロチョウが花から花へと舞っている。冬眠から掘り出されてしまったカエルが、ゲコゲコ鳴いているのも4月上旬の風景である。

 

ピンクの花が咲いている

自動的に生成された説明

ピンクのモモが満開だった

 

川にはオオバンが泳いでいるのだが、ほかのカモたちの姿が見えなくなった。地球温暖化は自然界の様々なところに影響を与えているのだが、渡り鳥にもその影響が出ている。北の国からやってくる冬鳥は、遅くやってきて早く帰ってしまう。逆に南の国からやってくる夏鳥は、早くやってきて遅く帰っていくようになった。

 

草, 屋外, 屋外のオブジェ, 水 が含まれている画像

自動的に生成された説明

田起こしが始まった

 

キキキキというブレーキ音とも取れる鳴き声を発しながら、カワセミが一直線に上流に飛び去ったかと思うと、 Uターンしてきて下流へ飛び去った。珍しいことに3羽のカワセミが行ったり来たりしている。まるで追いかけっこをしているようだが、彼や彼女らは何をやっているのだろうか? カワセミもそろそろ繁殖期に入るので、人間の世界と同じようにオスがメスを追いかけているのだろうか。

 

木の枝に止まっている鳥

自動的に生成された説明

春の囀りが聞こえてきた

 

サクラのトンネルの下を歩いていると、桜吹雪が身に降りかかり、なかなかいい風情だ。午前中は曇って寒かったが、午後から青空が拡がりだし気温も上がってきたので、桜並木を散策する人が多いように感じる。向こう岸から春の囀りを代表するウグイスの美しい声が聞こえてきた。いつも藪のなかにいるウグイスだが、春の訪れとともに繁殖期になると、オスのウグイスはメスの気を引こうとして美しい声で囀りだす。梢に姿を現し自己主張の囀りを繰り返すのである。

 

草の上に立っている男性

中程度の精度で自動的に生成された説明

耕作放棄地でセリを採る女性

 

2人の女性が以前は田んぼだった耕作放棄地に入り何かを採っていた。しばらく見ていると、女性が採っていたものはセリだった。セリはシャキシャキした歯触りと春の野生の味がする。耕作放棄地となってから随分経つので、残留農薬のことも気にすることなく食べられるだろう。

 

水の中にいる水鳥

自動的に生成された説明

サクラの花びらを食べるオオバン

 

2羽のオオバンがゆったり泳いでいた。散ったサクラの花びらが水面に漂っているのを見つけると盛んに食べている。草を主食とするオオバンにとっては、サクラの花びらは淡い甘味があるのだろうか。オオバンよりもひと回り小さいバンもサクラの花びらを食べている。水面をゆっくり流れてくる花びらは、絶好の食べものように感じられる。その花びらも一週間で終わってしまうのだが・・・。

 

出会った野鳥は、ハシボソガラス、スズメ、オオバン、バン、カルガモ、カワウ、ヒヨドリ、モズ、アオジ、コゲラ、ハシブトガラス、ツグミ、キジバト、ウグイス、ドバト、コガモ、ハクセキレイ、ムクドリの18種類だった。

 

戻る