花島公園の梅林でバードウォッチング

 

ウメの蜜を吸うメジロ

 

2月26日 水曜日 晴れ

2月も下旬となり随分春めいてきたので、花島公園の梅林の花の蜜を吸いにくる野鳥を観るためにバードウォッチングに出かけた。メジロやヒヨドリが観察・撮影の対象である。目的地は歩くと自宅から2時間近くかかるので、今回は自転車で出かけることにした。空には雲が全く浮かんでおらず快晴だった。いつものキンカンをいただくところでコートの両ポケットいっぱいにした。キンカンをヒヨドリが食べていたところに私が割り込んだので、私が採り出すと周りからピィーョピィーョとヒヨドリの批判の鳴き声が届いていた。

 

久しぶりにマガモに出会った

 

花見川沿いの土手で育っていたビワやシュロの木が切り倒されていたのにはビックリした。サクラの蕾はまだ硬いが、梅の花は咲き出していた。イチョウの大木は切り倒されなかったが、土手の木がほとんど切られてスッキリした姿になった。スイセンの花はほとんどが咲き終わっていた。水面にはキンクロハジロ、オオバン、マガモ、ホシハジロが浮かんでいた。汐留橋から亥鼻橋まで続く1kmの桜並木のソメイヨシノの蕾はまだ固く閉じていた。

 

ホシハジロにも出会った

 

4羽のカイツブリが川辺に集まっているのに出会った。カイツブリは人影を見ると、すぐに水中に潜ってしまい、群れることもないので珍しいことだ。ソメイヨシノに混じって2本だけ早咲きの河津桜があるのだが、その木を見上げると3輪だけ咲いていた。蕾がずいぶん大きくなり、暖かな太陽を待っているようだ。次々にカイツブリに出会い、亥鼻橋までの間で8羽のカイツブリと出会った。実に珍しいことである。カワウが小魚を捉えて丸呑みにしているのにも出会った。丸呑みにするときは鱗が喉に引っかからないように、必ず頭から吞み込んでいる。

 

田んぼの畔にはピンクのホトケノザが咲いていた

 

田んぼの畔にはピンクのホトケノザが畔を覆うように咲いていた。寒波がやってきているが、春は確実にやってきていることが植物を見ていると実感する。神場公園の手前で向こう岸からウグイスの初音が聞こえてきた。今年初めて聴くウグイスの鳴き声だった。花見川沿いを進んでいくとさらに3カ所でウグイスの鳴き声が耳に届いた。やはり野鳥たちも日が延びて春が近づいていることを身体で感じているのだ。

 

ウメの蜜を吸うメジロ

 

花島公園には梅林が2カ所ある、最初の遊具広場の梅林に着いたのは10時20分だった。花見川沿いの野鳥を眺めながら自転車をゆっくり走らせていたので、家を出てから約1時間が過ぎていた。5本ある梅の木の2本が花を開かせており、残りの3本は2分から3分咲きというところだった。いずれも白梅である。ここで1時間待機することにした。10分も経たないうちに2羽のメジロが姿を現した。3分咲きの梅の蜜を吸い出した。20分ほど撮影していたが、満開の梅の枝にはなぜか一度も移らなかった。

 

シロハラが藪のなかから姿を現した

 

想いよりも早くメジロに出会えたので花島公園に向かった。公園に着くと毎年花島小学校の子どもたちが種をまいた菜の花が育っていて、早いものはもう咲きだしていた。あとひと月もすると黄色い花がたくさん咲くだろう。奥の野鳥観察場所に行くと、70代と思われる男性がひとりで3脚を構えて野鳥が来るのを待っていた。挨拶をしながら状況を尋ねると、出ているのはヤマガラ、メジロ、アオジ、シジュウカラ、シロハラで、クロジがたまに出てくる、とのことだった。私も30分ほど待機することにした。

 

ジョウビタキのメスが現れた

 

待機して10分ほどで最初に顔を出したのはヤマガラだったが、すぐに薮のなかに消えてしまった。次にメジロとシロハラが出てきた。メジロは餌を食べていたが、シロハラは水を飲んでいた。次にやってきたのはジョウビタキのメスだった。野鳥観察場所の近くに独特の形のマンサクの黄色い花が咲いていた。30分で切りあげて芝生広場にある梅林に向かった。

 

ウメの蜜を吸いにきたメジロ

 

芝生広場の梅林は17本の古木が、今を盛りと満開の花を広げていた。その梅の花の蜜を求めて最初にやってきたのはメジロだった。2羽はお互いチィーチィー鳴き声を交わし、蜜を吸いながら枝から枝へと移っていった。梅の木の枝が混みいって野鳥を撮影するのに枝が邪魔をしてピントが合わないことも度々である。今日は春のような暖かな気候なので、梅の花と香りを愛でる散歩の人たちが次から次へやってきて、思い思いのポーズを取りながらスマホのシャッターを押していた。

 

ヒヨドリもウメの蜜を吸いにやってきた

 

30分ほど過ぎたころに暴れん坊のヒヨドリがやってきた。こちらもピィーョピィーョと鳴き声を交わし、枝から枝へ移りながら蜜を吸っていた。梅の花は満開となっているので、メジロもヒヨドリも次から次へとやってきていた。ヒヨドリのくちばしは梅の花粉で真っ黄色だった。12時の時報が広報無線で流れたので、今回の観察と撮影を終えた。バードウォッチングの目的とした梅の花に集まってくるメジロとヒヨドリを観察・撮影出来て満足だった。

 

マンサクの花が咲いていた

 

今回出会った野鳥は、ヒヨドリ、モズ、キンクロハジロ、オオバン、マガモ、ホシハジロ、カイツブリ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、シロハラ、ハシブトガラス、ウグイス、アオジ、カワウ、コガモ、ハクセキレイ、カルガモ、ヤマガラ、ジョウビタキ、キジバトの21種類だった。

 

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