津和野・萩、ゆったり 女ふたり旅

 

津和野の安野光雅美術館

 

 8月のある晩、夫との夕食時に「113日から5日の3日間で従妹のスミちゃんと萩・津和野に行きたいので、行き帰りの飛行機とホテルを予約して欲しいのだけれど・・・」と頼むと、夫はただ一言「分かった」と返事がありました。

 

 翌日の夕食時には計画の概要がプリントアウトされたものを手渡されて説明してくれました。その内容は、行き帰りの飛行機は「旅割55」で半額とし、空港は萩・石見空港の発着で、バスと電車を使いながら津和野と萩を観光するというものでした。

 

 宿泊ホテルは津和野温泉では「わた屋」、萩では「萩ロイヤルインテリジェントホテル」を早々と予約してくれました。バスや電車の時刻も書かれていましたが、秋のダイヤ改正もあるので旅行日程が近くになったら再度確認してくれるとのことでした。

 

 出発2か月前になると「旅割55」で行き帰りの飛行機のチケット予約と座席指定をしてくれ、当日は印刷したeチケットのバーコードを空港の入場ゲートにタッチするだけですみましたから実に簡単でした。本当に便利になったものです。

 

 羽田空港からANA便に乗り、萩・石見空港についてJR益田駅までの連絡バスに乗り、益田駅からは山口線「特急スーパーおき3号」に乗ると、予定通りに津和野駅に到着しました。完璧のスケジュール表通りでした。お昼ご飯を食べていませんでしたから「沙羅の木」という茶房に入って郷土料理を食べました。軽めの食事でしたが美味しかったです。

 

 お腹も充分になったので安野光雅美術館に入りました。安野さんの絵は昔から見ていたもので、すごく精密に描く独特のものです。絵に物語性があって私の好きな画家です。

 

 ホテルにチェックインして温泉にゆったり入ったあとはお楽しみの夕食です。お品書きを見ただけで運ばれてくる料理に期待が持てました。グラスに注がれた食前酒で乾杯し、ゆっくり飲んでいると、新鮮なお刺身、季節の野菜料理、天ぷら、ほうば焼き、煮物などが次々にテーブルに運ばれてきます。スミちゃんと話しながらゆっくり箸を運びます。幸せな時間が流れていきました。

 

萩の高杉晋作誕生地

 

 2日目は萩に移動する日です。ホテルのチェックイン時に翌朝755分の電車に乗らないと次の電車は11時過ぎになってしまうので朝食時間の確認をすると、電車は不便なのでホテル前から萩行バスが出ていますので、それに乗ればいいと思います、とアドバイスをもらったので電車移動はやめてバスで行くことにしました。バスは私たち二人の貸し切り状態でした。のんびり窓の外を眺めながら田舎道を2時間走って萩にきました。

 

 萩市内観光に便利だったのは乗り降り自由の小型周遊観光バスが走っていたことです。そのバスに乗って市内の観光地を回りました。回ったのは、高杉晋作誕生地、菊谷家住宅、水戸孝允誕生地、萩城址、志都岐山神社などでした。観光地によくある吉田松陰と高杉晋作の顔出しパネルもありましたので、私は高杉晋作のほうに顔を入れました。

 

夕食は長萩和牛のすき焼きを食べた後にJR東萩駅前にあった萩ロイヤルインテリジェントホテルにチェックインしました。部屋の広さが車いす用の45uツインというビックリするほどの大きな部屋でした。朝食付きでしたので翌朝食堂に行くと大勢の方が食べており、とても美味しかったです。

 

3日目も萩市内観光でした。明治維新胎動の地、松下村塾、松陰神社、萩城、などを回りJR東萩駅から益田駅まで行き、そこで空港までの連絡バスに乗り換え、萩・石見空港発のANA便に乗り羽田空港に戻ってきました。3日間ともに天候に恵まれ、「ゆったり 女ふたり旅」は楽しい旅となりました。またどこかに二人で行こうと話し合っています。