藝大生は大騒ぎ

 

今年の東京藝術大学祭は9月7日〜9日の3日間が予定されていた。台風9号が関東地方に上陸し東日本を縦断した9月7日、藝大祭りは中止。一夜明けた8日、台風一過、雲ひとつなく晴れ上がり絶好の真夏日に恵まれたキャンバスは大興奮の嵐に席巻された。一旦は神輿担ぎは中止されたのだが、学生達の強い要望もあり8日の午前中に実施されることになり学生達のボルテージはいやがおうでも上昇モード。

各学部の1年生が中心となり夏休みを返上しての創作神輿が「ヤマタノオロチ」を皮切りに次々に会場を練り歩く。神輿はどれをとっても力作ぞろい。それにサンバのリズムが場を盛り上げる。サンバは明るくっていいねぇ。

 

ヤマタノオロチ神輿とサンバ娘

蛸神輿と三国志神輿(今回の神輿大賞)

牛車神輿とフィーバー

申神輿と眠り猫神輿

フィーバー学生と白虎と芸者神輿

白虎と芸者神輿を担ぐ愛と鳳神輿

 

神輿担ぎは8日の10時から12時までの2時間、音楽学部キャンバスにおいて行われた。若いって言うことは素晴らしい。みんな輝いていた。愛も夏休み中マンションで仲間と一緒に神輿の1/10原型を作成し、上野キャンパスでの仕上げでは校舎に泊り込んだり、最終電車で帰宅する日々が続き、時間的に厳しい時期が続いていたが、それも祭り当日の爆発をもって最高の気分になれたでしょう。

9日は11時から買い物客で賑わう地元の上野アメ横商店街に神輿が繰り出し再びフィーバー。若いって言うことはいいことだ。

キャンバスでは模擬店が沢山開店されているのはおなじみの姿であるが、あちらこちらでミニコンサートが開かれている。カンツォーネの高く伸びのある歌声を披露する横では、トランペットやトロンボーンの演奏がなされ、30分も経つと打楽器のグループに変わり演奏が聴かれるという具合だ。焼き鳥をツマミにビールを飲みながら快いひと時を過ごす。1着1万円のご祝儀価格の「東京藝術大学」の名入りの長い法被を羽織っての模擬店でのひと時は楽しい時間であった。

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