大学院修了作品展

 

The Star Tales(星の金貨)

 

 1月26日〜31日にかけて東京藝術大学美術館で美術学部卒業作品展と大学院美術研究科修士課程修了作品展が開かれました。私も今年3月に大学院美術研究科修士課程を修了するので作品展に出品しました。今回の作品も美術学部卒業時に作成したのと同様に本を作製しました。

 

 題材はグリム童話のなかから3つの物語を選び、選んだ物語をそれぞれ要約し、その物語の中で中心となる場面を映像デザイン化し、1冊の本の各頁に立体化するように切り込んでいき、出来上がった作品を開けば3D化し、閉じれば1冊の本になっているというものです。言葉で説明すると分かりづらいですが、子どもを対象とした「飛び出す絵本」というのがありますがイメージとして似ています。それぞれの物語は次の3冊に分かれていますが、全体のタイトルに「Fairy Tales Book」と名付けました。

 

1、Rapunzel (製作時間:5時間)

 魔女によって塔に閉じ込められてしまった少女ラプンツェルの物語です。

2、The Star Tales (製作時間:2日間)

 自分の持っているものを全て困っている人たちに与えてしまい何もなくなってしまった少女の行動を褒めた神が降ってきた星を金貨に変えて与え、その後少女は幸せになったという「星の金貨」の物語です。

3、Sleeping Beauty (製作時間:7日間)

 茨で囲まれた城に閉じ込められてしまった眠り姫の物語です。

 

 製作はカミソリの刃で各頁の絵を切り込んでいきますが細かい部分が多く、力の入れ具合で切り込み加減が違ってくるため、切り過ぎないように細心の注意が必要で集中力が求められました。部屋に閉じこもって地道にやる作業が続き、毎日続けていると肩が凝って来るんです。徹夜の日もありました。

 

作品展の期間中は大学美術館3階で展示しました。展示作品の脇に見学者の感想等を書いてもらえるようにノートを置いていたのですが6日間の期間で1冊のノートに書き込まれたメッセージが満杯になりました。このノートは私の宝物となりました。家族も見学にやってきてくれました。群馬からおばあちゃんと久芳おじさん、幕張からお父さんとお母さん、それに弟です。弟は見学した日のうちに写真と感想をFace Bookにアップしてくれました。お父さんも私のFace Book記事にコメントを寄せてくれました。

 

Sleeping BeautyRapunzel 

 

私の東京藝術大学での6年間の学生生活は今年の3月で終了します。沢山の経験ができ友達も沢山出き全力で駆け抜けた6年間でした。4月からは私が希望するテレビ業界で働き出します。

 

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