フォト芙蓉峰『富士山の四季』
作品40:パール富士
2017年1月9日〜15日の期間で『フォト芙蓉峰 第16回写真展
富士山の四季』が柏市中央公民館美術サロンで開催される旨の葉書が山仲間から届いた。ほかの山仲間のスケジュールを確認し写真鑑賞後に新年会を開く約束で出かけた。昨年も同写真展への葉書をいただいたので見学に出向いたが、今年の作品も力作ぞろいの64点が展示されていた。
展示作品中で目についた作品を挙げると、まず、富士山頂に光輪が輝く作品24:幻想。
私は登山中に自分の影が雲に写り光輪となって輝くブロッケン現象を度々体験しているが、山頂自体が光輪に包まれる現象を見たことがなかったので、どのようにしてこのような写真が撮れるのか不思議だった。
作品24:幻想
幻想の写真をどのようにして撮ったのかを受付の方に尋ねると、撮影前にレンズに霧を吹きかけ、それが乾かないうちに撮影対象にレンズを向けると光輪に中に浮かび上がる写真を撮ることができる、と種明かしをしてもらった。この方法も失敗を重ねたうえで習得した技術とのことで、なるほどなぁと納得したのであった。
次は、麓に漂う雲海と富士に登る登山者の灯りと大空に拡がる天の川を写した作品49:遥かなる銀河。
真夏の富士登山を下方に置き、その上に拡がる宇宙を遠景からダイナミックにとらえた写真だと思った。こういう写真は夏の観光パンフレットに採用されてもいいと思った。
作品49:遥かなる銀河
次は最初に掲げてある写真で、富士山頂に沈む満月があたかも真珠の首飾りのようになっている作品40:パール富士。
この作品は1コマにフィルムを巻き戻しながらシャッターを3分間ごとに切りながら撮ったもので、時間の経過が1コマに写されているために対象となった満月が首飾りのように連なって見えるというトリック写真であった。勿論、デジタルカメラではなくフィルムカメラの作品であった。
そして、ゆったりと裾野を広げる秀麗な富士の峰が茜空にシルエットで浮かび上がる作品7:茜雲と雲海。
この作品は写真展に招待してくれた山仲間の石間さんの作品である。石間さんは他に「稔りの秋」という快晴の秋空の下でたわわに熟す柿の実の向こうに雪を冠った富士山の雄姿を切り取った作品だった。カメラの位置を変えて同じ場所から写した作品が他の方が出品していたが、2作品を比べると、私は石間さんの作品のほうが構図的に好きだ。
作品7:茜雲と雲海
4人の山仲間が時間を合わせて写真展にやってきたので、1時間弱ほど作品を鑑賞したあとは柏駅前に移動し、昨年夏以来の久しぶりの再会とお互いの健康を確認し居酒屋に入っての乾杯である。
居酒屋での新年会
肴は好きなものを頼みながら飲み放題コースを頼んだので、2時間を経過したときは自分でも分かるほどに酔っていた。ま、半年ぶりに会った山仲間なので、それでもいいかと思う新年会だった。