再び、ルリビタキに会いに

 

岩の上にいる鳥

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舞い降りたルリビタキ

 

12月13日 水曜日 晴れ  

再び、ルリビタキに会うために花見川沿いを花島公園までバードウォッチングに出た。ルリビタキは北海道から四国で見かける野鳥で、繁殖期の夏は標高1500m位の林で生活して子育てをし、冬になると標高の低い林で生活する野鳥である。従って標高20mほどの花見川沿いの林にも越冬のために降りてきて生活しているのである。最近は最低気温が4℃から5℃にまで下がるようになってきた。今までバードウォッチングにでかけるのにダウンは着ていなかったが、今回のバードウォッチングからはダウンを着て出かけることにした。

 

木の枝に止まっている鳥

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ルリビタキのオス

 

花見川沿いを上流に向かって野鳥を探しながら歩いていると、散歩していたおじいさんが「いい鳥が撮れましたか?」と話しかけてきた。「いえ、なかなか冬鳥は見られませんね 」と答えると「その木にはカワウがたくさん止まっているね。カワウが飛び立つ時は翼をバシャバシャやりながら助走していくよ。見てると面白いね」の次に「サギ類はあちこちで見かけるが、カワセミは見かけますか?」と質問を重ねてきたので、「歩いていると毎回1羽は見かけますね」と答えると、「カワセミはなかなか見られない鳥なんだけどね」とつなぎ、更に「葉っぱが落ちると鳥の姿がよく見えるので、これからが鳥を見るのにはいい時期になるね」と話しをつなげていく。結構このおじいさんは野鳥観察のことを心得ていると感じた。

 

草の上にいる鳥

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餌を探すハシボソガラス

 

10羽ほどのハシボソガラスがネギ畑で餌を探していた。野鳥が歩く場合、1歩2歩と脚を交互に出す野鳥と、ぴょんぴょん跳ねながら歩く野鳥に分かれていて、ハシブトガラスの場合は1歩2歩と歩くこともできるし、ぴょんぴょんとホッピングで移動することもできる器用な野鳥だ。

 

水の中にいる鳥

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餌を探すキセキレイ

 

神場公園に寄ってみた。水場でしばらく待っていると、最初にやってきたのはシジュウカラだった。シジュウカラはこのあたりでは数が多い野鳥である。いつもジッとしておらずに実に動きが早い。冬は毛虫や幼虫がほとんど見つからないので、地面に降りて草の実を探していることが多い。次にアオジのメスがやってきた。オスに比べて地味な色合いだが、こちらも地面に降りて草の実を探しているようだった。キセキレイも尾羽を上下に振りながらやってきた。セキレイの仲間では数が少なく、あまり出会うことのない野鳥である。ヤマガラも水を飲みにやってきた。私が座っているベンチからの距離は5mほどだが、野鳥たちは私を全く気にしていないように見えた。

 

木の枝に止まっている鳥

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枝先に止まったルリビタキのオス

 

今回の目的であるルリビタキに会うために花島公園の野鳥観察場所に着いたのは12時30分だった。すでにふたりのバードウォッチャーがいたので挨拶をし、年配の方に「今日は出ていますか?」と訊ねたところ「いや、出が悪いね」という答えだった。もちろんカメラで狙っている野鳥はルリビタキである。しかし、私がベンチに座って5分も経たないうちにルリビタキのオスが現れた。実にラッキーである。

 

木の枝に止まっている鳥

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ルリビタキのオス

 

ルリビタキを撮影したあとで、このぶんだと何回も出てくるかもしれないと想い、14時30分まで2時間待機することにした。最初の1時間でルリビタキは4回現れた。そのうちの1回は全く見当違いの10mも離れている枝に現れたときは、双眼鏡で確認しただけで撮影することはできなかった。そのあとは1時間待ったがルリビタキは現れなかった。ルリビタキは可愛い野鳥なので人気が高い。私は今日の結果に満足した。

 

木の枝に止まっている鳥

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ルリビタキのオス

 

今日出会った野鳥は、ヒヨドリ、ハシボソガラス、スズメ、カワウ、キジバト、オオバン、ツグミ、ハクセキレイ、ハシブトガラス、モズ、ウグイス、バン、カイツブリ、シジュウカラ、ヤマガラ、キセキレイ、アオジ、ルリビタキ、エナガ、メジロ、コガモ、カルガモの22種類だった。

 

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