オオハシソリシギに会えた

獲物を捕らえたオオハシソリシギ
12月2日 火曜日 曇り
4月以来8か月ぶりに船橋三番瀬へバードウォッチングに出かけた。明日から寒気が日本列島を覆って冷えこむが、今日は気温が18℃まで上がる予報なので、久しぶりの三番瀬だった。

船橋港の潮見表
船橋港の潮見表では最大干潮時刻は8時29分、満潮時刻は14時19分と出ていた。三番瀬に着いたのは8時50分だった。今日は中潮なので汀線は後退していたものの想ったよりも近かった。潮が満ちてくる3時間後の12時までがバードウォッチングタイ厶となった。

歩道脇にサザンカが咲いていた
京葉線二俣新町駅から三番瀬干潟までの歩道脇にサザンカが咲いていた。今日は曇って気温が高いためか遠方はもやっているようで、ディズニーランドのホテル群も霞んでいたし、東京スカイツリーは見えなかった。双眼鏡で幅1kmの干潟を見渡したが、バードウォッチャーはひとりもいなかった。海浜公園整備員が干潟に流れ着くゴミをトングで拾っていた。私はいつものように草はらにザックをおろし、長靴に履かえて準備が整うと、野鳥の観察と撮影に入ったが、驚いたことに干潟には野鳥がほとんど見えなかった。これほどまでに鳥のいない三番瀬に来たのは初めてだった。

干潟を歩くシロチドリ
それでも干潟を歩き出すと、最初に目に止まったのはシロチドリである。ちょこちょこっと歩いて止まる。再びちょこちょこっと歩いて止まる。それを繰り返していた。採餌中ではなかったようで、ピュッピュッピュッピュッという小さな鳴き声とともに飛び去った。

片脚のミユビシギが痛々しかった
次に目がついたのは1本足のミユビシギだった。調査識別用のアルミニウム管を右脚につけ、左脚は根元からなかった。漁網か釣り糸が左脚に絡まり切断されたのだろう。痛ましい姿だが、1本足でもバランスを取りながら砂のなかに潜む底生生物を探していた。

獲物を捕らえたミヤコドリ
ミヤコドリが餌を探していた。いつもは集団でいるのだが、今回は3,4羽ずつに別れて餌を探していた。朱色のくちばしを干潟に差し込み餌を探すのだが、獲物に当たる確率は20回やって、やっと1回当たる程度だった。ミヤコドリは三番瀬干潟で1年を通して観られる鳥である。

仲間を呼ぶカンムリカイツブリ
干潟から東堤防に上がって船橋港を覗いてみると、オナガガモ、ヒドリガモ、カンムリカイツブリ、オオバン、イソヒヨドリが確認できた。堤防の東側は干潟ではなく5m以上に浚渫された港になっており、干潟で採餌する鳥と採餌方法が異なる鳥がいるのである。首をまっすぐ伸ばしたカンムリカイツブリの泳ぐ姿は、遠目にも美しいと感じる。

堤防でのんびり休むユリカモメたち
カモメよりもひとまわり小さい冬鳥のユリカモメが堤防で休んでいた。朝の食事を終えて、のんびりくつろいでいる時間である。カモメたちはのんびりしている時は喧嘩をしないが、餌を探す時は結構喧嘩をしている姿が見られるのである。

採餌中のオオソリハシシギ
東堤防から干潟に戻ってくると嘴の長いオオソリハシシギが採餌中だった。長い嘴が人間の手のような触覚を持っており、嘴を干潟に差し込み底生生物に触れる感触から餌を探し出し、獲物を嘴で挟むと海水で洗って丸呑みにするのである。獲物を探し出してからの動作は素早い。

小学生たちが野外授業で底生生物を調べていた
船橋市内の小学生たち3クラスが野外授業で底生生物を調べるために、三番瀬環境学習館担当者の先導で干潟やってきた。最初にクラス担任がスコップの使い方を教えていた。担任の説明を聞いたあと、子どもたちは3人で1組になって干潟のカニ穴があるところを掘っていた。しばらく見ていたが、 なかなか底生生物は見つからないようだった。

翔ぶハマシギ
11時になると潮が徐々に満ちてきて砂洲を覆い隠すようになり、汀で餌を求めていた鳥たちもどこかへ去ってしまったので、バードウォッチングは2時間で終了した。その後はいつものように草はらでひとり宴会だった。海を眺めながら雲間から差し込む穏やかで暖かな陽の光を受けていると、ビールの酔いも相まって初冬だというのを忘れてしまうのだった。

翔びたつミヤコドリ
今日出会った野鳥は 、ムクドリ、コチドリ、ミユビシギ、ハクセキレイ、トウネン、ハマシギ、カワウ、アオサギ、ミヤコドリ、オオバン、ヒドリガモ、コサギ、カンムリカイツブリ、イソヒヨドリ、オナガガモ、カイツブリ、カモメ、ユリカモメ、オオソリハシシギ、の19種類だった。