ダイゼンに出会った

 

水の中にいる鳥

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つぶらな瞳のダイゼン

 

月30日 金曜日 晴れ

久しぶりに船橋三番瀬へのバードウォッチングに出かけた。今日の目的は船橋三番瀬に旅鳥のシギ類やチドリ類がいるかの確認を含めての野鳥観察と撮影だった。自宅を8時30分に出て40分の京葉線海浜幕張行きのバスに乗った。バスは8時55分に海浜幕張駅前に到着し、改札口を通って9時発の東京行き普通電車に乗った。この時間帯になると通勤客の数は少なく、座席が空いていたので座れた。船橋三番瀬に向かう電車で座ったのは初めてだった。

 

水に浮かんでいる雲

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船橋三番瀬の光景

 

9時10分に二俣新町駅に着いた。駅前のコンビニでアルコール度数9%の500mlのレモンサワーとマスコットサワーを買った。三番瀬に向かって歩いていると、天気予報では晴れマークだったが、空は白い雲に覆われていた。9時50分ヒヨドリが泣いている船橋三番瀬海浜公園に着いた。空を覆っていた雲が切れだし、太陽が顔を出し始めた。海岸に着くと、まだ干潟は現れていなかった。浦安ベイエリアのディズニーランドや葛西海浜公園の大観覧車は見えたが富士山は雲の中だった。

 

海にサーフィンボードを持っている男性

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貝ほりの夫婦

 

まだ潮が引いていない水深20cmほどの干潟に最初に舞い降りたのは、脚と首が長いダイサギだった。置き物のように体を動かさず、水面下に動く獲物を探していた。2組の夫婦が現れ、潮が引くのを待ちながら、砂を掘りだした。貝ほりに来たのであろう。潮干狩りのシーズンは5月上旬から7月上旬までの初夏の時季とされているが、貝は1年中いるので干潟では1年中貝堀りができるのである。

 

鳥の群れ

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カモメの群れ

 

11時になるとバードウォッチャーが8人現れ、大きな三脚と望遠レンズや双眼鏡で野鳥の観察をしだした。干潟の面積はまだ少ないが、カモメたちが降り出していた。西堤防側に30羽ほどのミヤコドリの群れも舞い降りた。カモメの甲高い鳴き声は、イヤ、イヤ、イヤ〜ンとも聞こえる。

 

海の上を歩いている水鳥

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餌を探すミヤコドリ

 

11時30分に西堤防側のミヤコドリの観察と撮影から始めた。ミヤコドリの群れは更に増えて約80羽だった。干潟に朱色のくちばしを突っ込みながら餌を探しているのだが、なかなか探り当てることができない。写真を撮っている側としては、2枚貝を捉えたミヤコドリを撮りたいのだが、なかなかそのようにはいかない。ときたまピィーピィーいう鋭い警戒の声を出しながら餌を探していた。

 

草, 屋外, 道路, 子供 が含まれている画像

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干潟の生き物さがしの野外授業

 

野外授業で干潟の生き物を探しに来た小学生の一団があった。子どもたちは賑やかである。先生が大きな声を張り上げながら、子どもたちに注意事項を話していた。子どもたちは聞いているのだろうが、わいわいガヤガヤ話しながら水たまりの中に入って底生生物を探していた。やがて、集合だよ、という先生の掛け声で生き物探しは終わった。生き物を探していた子どものひとりに、何年生かを尋ねると、3年生との答えが返ってきた。帰り際に先生は、捕まえた全てのものを海に返してください、と叫んでいた。

 

海の隣に立っている鳥

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カモメとソリハシシギ

 

干潟の中央方面に歩いて行くと、カモメの群れに混じって、ソリハシシギが2羽いたのが眼にとまった。ソリハシシギは渡りの途中で休憩していたのだ。ソリハシシギを撮影していると、突然後ろから女性の、「すいません。今日エリアカシギを見ましたか?」という質問が飛んできた。私は、「まだ見ていません。今日は目の前にいるソリハシシギが初めて見たシギです。」と答えた。

 

水の中にいる鳥

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ソリハシシギとダイゼン

 

東堤防脇の水たまりでソリハシシギの撮影をしていると、その横にダイゼンが静かに佇んでいるのが目に入った。ダイゼンは動かなかったので、気がつかなかったのだ。ソリハシシギからダイゼンの撮影に切り替えた。これでシギとチドリを撮影することができた。シギ類もチドリ類もまだまだ増えていくだろうが、後は留鳥として1年中いるミヤコドリ、カモメ、サギたちであった。

 

砂浜にいる鳥の群れ

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ダイサギの舞い

 

カモメの群れの脇に座りながら撮影していた人がいた。何を撮影しているのかと思って望遠レンズの方向を確認すると、ダイサギとカモメとミヤコドリの混合している群れを狙っていた。そのダイサギたちがガーガーグェグェ泣きながら乱舞し始めた。ダイサギたちが何をやっているのか分からないが、約30分に渡ってダイサギたちが舞う姿は大型のサギだけに迫力あるものだった。 

 

鳥の群れ

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ハマシギも羽を休めていた

 

ハマシギの10羽ほどの群れが潮干狩りネットの脇で羽を休めていた。ハマシギを撮影し、13時30分で2時間にわたる野鳥観察と撮影を終えた。風ひとつない干潟には太陽の光が射していた。私は草はらにシート広げ、汗で濡れたTシャツを乾かした。レモンサワーを飲みながら、静かに干潟を見ていた。バードウォッチャーも貝ほりの人も全て帰り、静かな時が流れていた。青空を見上げると赤とんぼが舞っていた。遠くからミヤコドリの甲高い鳴き声が草はらまで届いていた。私は酔いがまわり、いい気分だった。

 

水の上に立っている鳥

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餌を探すソリハシシギ

 

今日の三番瀬の野鳥観察で出会ったのは、スズメ、ヒヨドリ、ドバト、ハクセキレイ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アオサギ、カモメ、ミヤコドリ、ソリハシシギ、ダイゼン、ハマシギ、ハシボソガラスの14種類だった。

 

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