見るとやるとは大違いの吹きガラス体験

 

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吹きガラス体験

 

 11月の初旬、群馬県水上温泉で孝江さんの還暦祝いを行うので出かけました。還暦祝いに集合するメンバー12人は4台の車に分乗し、水上温泉手前の「月夜野びーどろパーク」で一緒に昼食を食べることにしました。月夜野までは幕張の自宅から高速道路で3時間の距離なので、私と夫は8時前に自宅を出発しました。しかし高速道路は紅葉狩りの車が多くいつもより混雑していました。おまけに事故渋滞が3箇所発生し、一番ひどかったのは関越所沢から25km渋滞でした。そのため月夜野への到着は1時間ほど遅れてしまいました。

 

 食事を終えたあと「たくみの里」によってから水上館に行く予定でしたが、小雨が降ってきたので予定を変更し、直接旅館に向かうグループと「月夜野びーどろパーク」で体験コースを楽しむグループに分かれることにしました。私と夫はガラス工房での体験コースを選び、そのあとで水上館に向かうことにしました。最初のガラス工房では自分で選んだグラスに好きなシールを貼り付け、細かい砂を噴射させてスリガラスの中に絵や文字を浮き上がらせるというものです。

 

私はグラスを一つ選び、夫は二つのグラスを選びました。好きなデザインと文字を見本の中から選びグラスに貼り付けます。それが作業台で終了すると今度は砂を噴射させて貼ったデザインを浮かび上がらせる作業に移ります。前掛けをかけゴム手袋をつけグラスを細かい砂を噴射させる機械の中に入れ、グラスを回しながら当てる面を調整し足で砂の噴射スイッチを操作しながらグラスに砂を吹き付けていきます。グラス全体をスリガラスにするのか、それともシールを貼った部分だけにするのか考えながらの作業です。これでいいかなと思ったら噴射作業は終了し、水道で砂を流しシールをはがしてタオルで拭えば作業完了です。30分ほどの作業時間で全てが終了しました。料金は最初に選んだグラスの形で決まり、私は1050円で、夫は2個でしたから2100円でした。自分だけのグラスが出来上がりました。

 

125-1その後、隣のガラス工場に行きました。ここでは吹きガラス体験コーナーがありました。3人が同時に吹きガラス体験をしていましたが、予約者が数珠つなぎで待機していました。受付でどのくらい待つか質問すると、2時間待ちとのことなので翌日10時に予約をして還暦祝いを行う水上館に向かいました。

 

 翌日、予約時間の10時にガラス工場で吹きガラス体験を行いました。ここでもサンプルになっている4つのコースから自分の好きな形、色、色の入れ方を選びます。私はエンジョイコースの一輪ざしを選び、色は緑、桃、白で下半分に入れることにしました。夫はビギナーコースの長花瓶を選び、色は黄、橙、白の3色を下半分に入れることにしました。

 

 最初、夫が吹きガラス体験を行いました。作業スタートから終了まで15分くらいでした。次が私の番です。ガラス工場の人の良さそうなおじさんのサポートに従い、鉄の吹き棒を回しながら棒先の柔らかいガラスの塊の中に息を吹き込み空洞を作っていきます。吹き棒の回転が遅すぎるとガラスの塊が下に垂れ下がってくるので焦ってしまいますが、サポートのおじさんが上手に助けてくれます。ガラスが冷えてくるとおじさんが炉の中に入れて柔らかくして作業を続けます。台に登ってのガラスを細長くする吹き作業もありました。雑巾や砂型を使って形を整えたりするのはおじさんが手早くやってくれます。ガラスが冷えるまでの短時間での作業なのでスピーディさが求められているなぁ感じながらの作業でした。最後の作業は水で冷やしたヤスリで吹き棒とガラスを切り離し、切った面をガスバーナーで柔らかく整形して終了でした。私の作業も15分くらいの時間でした。

 

吹きガラス体験は見ていると簡単なように感じましたが、実際に自分が体験してみると息を噴き出す量や棒を回すスピードが難しいと思いました。炉の中でガラス原料を溶かしたり整形するような重要な作業は全ておじさんがやってくれましたが、目でガラスの状況を確認しながらの作業なので慣れが必要だと感じました。売店にガラス制作で表彰された職人さんの写真が飾られていたので作業場で働く方から探したのですが、沢山の方が作業をされているので見つかりませんでした。完成した作品は翌日に宅急便で自宅まで送られてきました。

 

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左側は私の作品、右側は夫の作品

 

帰りの車の中で「ガラスって何で出来ているのかなぁ」とつぶやくと、夫は「ケイ素さ」とひとこと。ケイ素って何かな、と続くと長くなるので止めました。今回の「月夜野びーどろパーク」は2日間にわたり2種類の体験が出来て良かったと思いました。面白かったですね。見ているのと自分で実際に体験してみるのとではずいぶん違います。これからも体験できることは積極的に体験していこうと思いました。

 

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