道東を撮るー5、エゾシカに出会って
エゾシカの雄たち
レポートの5回目は「エゾシカに出会って」です。
エゾシカは日本に棲む二ホンジカの中では最大です。実際に野付半島のネイチャーセンターの横で出会った雄鹿は身体も角も立派で迫力がありました。間近で撮影していると、その雄鹿が2m程の距離まで迫ってきた時は危害は加えないだろう、と思いながらもエゾシカとの間に柵などはないので、私はエゾシカから目を放さずに徐々に後ろに下がりました。奈良公園にいるシカなどとは圧倒的に迫力が違うと感じました。
国後島の爺爺岳と雄鹿たち
今の時期のエゾシカは、雄の群れと雌の群れが別々に行動しており、人間をあまり恐れないのか近くまで寄ってきます。愛くるしい瞳をしたエゾシカですが、シカの数が増えすぎて森林食害や農作物被害が多く、その対策に頭を悩ましているのが現状のようです。
私は山にしても海にしても、そこに棲む動物や植物を含めた自然を体全体で感じることが重要なことだと常々感じています。それは会社員として働いていた時から感じていたことで、自然の中で何日か生活することによって、精神がリセットされリフレッシュされると感じたことが多々ありました。
今回の旅も初めて出会う動物を含めて、様々な野生動物に出会うことにより、私自身に様々なことを考える契機が訪れると感じています。
雌鹿の群れ
道内の人は鹿肉は臭いがきつくて硬い、と殆ど鹿肉を食べないようですが、私は鹿肉は好きです。今回、羅臼でエゾシカの肉を食べましたが、料理方法にもよると思いますが、とても軟らかくて美味くビールが進みました。