千葉県スポーツ推進委員研究大会に参加して

 

茂原市立南中学校音楽部による琴演奏

 

 12月6日、千葉県茂原市市民会館で『第32回千葉県スポーツ推進委員研究大会』が開催されたので幕張地区スポーツ推進委員の仲間とともに参加した。研究大会は毎年開催され千葉県下各市の持ち回りで開催される。昨年は千葉市で開催された。

 

 大会のスケジュールは、開会式のあと第1部が式典、第2部が記念講演、昼食を挟んで第3部が研究協議、となっていた。また、昼食の前後に歓迎の集いとして地元茂原市で活躍している団体の中から「銭太鼓の演技」と「琴演奏」が披露された。

 

 第1部の式典は、主催者挨拶、歓迎の言葉に続いて千葉県教育委員会、茂原市長、県議会議員からの祝辞、スポーツ推進員功労者表彰、永年勤続表彰、受賞者代表挨拶と続き、式典は1時間だった。

 

 第2部の記念講演は、「魅力的なコミュニケーションを考える〜インタビュー取材を例に〜」という題目で千葉大学客員教授でテレビキャスターの木場弘子さんが1時間15分の講演をした。千葉さんは「伝えるということはどういうことか」という視点から、自分がTBS入社1年目からスポーツキャスターとしてテレビ画面を通して視聴者に訴えてきたことを例にして話した。例えば1分間で用意された原稿を完璧に読んだとしても、その内容が視聴者に伝わっていなければゼロである。どのようにしたら読む内容が視聴者に届くのかを常に考えながらのキャスター生活であり、精神的な圧迫から本番前に何度トイレに駆け込んで吐いたかしれない、それでも本番ではにこやかな顔をして話さざるを得なかった苦労話も交えて話していた。

 

 人と人が理解しあえるにはどのようなコミュニケーションが必要なのか、ちょっとした気遣いがその後の人間関係を構築していくことも具体的な例を挙げて話した。分かりやすい講演だった。

 

鼓蝶会長柄の「銭太鼓演奏」

 

 歓迎の集いでは、昼食前に鼓蝶会長柄の「銭太鼓演奏」が行われた。サランラップの芯に硬貨を入れて両端を塞ぎ、紅白の房化粧をしたのを両手に持ち、座った状態で曲に合わせて音を出すものだった。手やバチで打つ太鼓とは一味違った演奏だった。昔、テレビで見たような気がした。昼食後には茂原市立南中学校音楽部による琴演奏だった。18人の全てが女子学生で琴の合奏というのを初めてみたが、琴にイメージしていたお淑やかとは全く違ってエレキギターの合奏のようにも感じられる激しいものだった。聞き終わって、なるほどなぁ、こういう琴の演奏方法もあるのかと改めて感じさせるものだった。これならば若い人たちにも支持されるだろうと感じたのである。

 

 第3部の研究協議は、長生地区における「総合型地域スポーツクラブ」の取り組みについて、というテーマのパネルディスカッションが企画されていたが、大会資料に印刷されていた内容や千葉市と長生地区との地域差を考えた場合にあまり参考にはならないだろうと判断し聞くことは止めて帰路に着いたのだった。