久しぶりのバードウォッチング

 

アオサギの飛ぶ姿はいつもゆったりしている

 

1029 快晴

家の周りの木々の葉が落ち、野鳥の姿が確認しやすくなったので、5月以来になるバードウォッチングに出かけた。久しぶりのバードウォッチングコースは花見川沿いに左岸を亥鼻橋まで上り、橋で折り返して左岸に渡り、そこから浪花橋まで下って家に戻ることにした。昨年まで稲が植えられていた田んぼが今年は耕作放棄され、草が生い茂っていたのを何枚も見かけた。寂しい風景だが農家の方の高齢化が進み、農業を継ぐ人がいなければ仕方のないことだと思う。

 

チュウサギの喉で飲み込んだばかりの獲物が動いていた

 

チュウサギがゆっくり歩きながら獲物を探している。時おり長い首を挙げて周囲を見渡し、再び獲物を探しだす。サギ類の獲物捕獲動作は独特である。獲物が居そうだと判断すると動く動作を停止し、以前から存在する無機物の如く自然に溶け込み微動だしない。獲物が動き始めたらすかさず長い首を伸ばし、一瞬のうちに嘴で挟み捕るのである。勢い余って獲物を鋭い嘴で挿し抜いてしまうこともある。

 

ヒヨドリ、スズメ、チュウサギ、カルガモ、コガモ、オオバンを見る。

 

川面で30cmほどのボラが勢いよくジャンプした。ジャンプが起こす同心円の波紋が重なりあって拡がる。川面を渡ってくる風がここちよい。

 

カワウ、アオサギ、コサギ、モズ、ハシブトガラス、ハクセキレイ、バンを見る。

 

オオバンは度々見かけるが鼻先の赤いバンを見るのは久しぶりだ。

 

クコの花と実を同時に見ることができた

 

河川敷でクコの実が色づき始めている。12月になり真っ赤な実になったら収穫して果実酒にしようと思う。私以外にクコ酒を作る人などこの辺りにはいない。クコの実が漢方でいう滋養強壮剤であることを知る人はあまりいないようだ。クコの実の隣に薄紫の花が咲いているのには驚いた。

 

汐留橋から亥鼻橋まで1kmの長さがある桜並木の大半は、今夏の度重なる台風の上陸による影響で、色づくことなく葉を落としてしまった。折り返し点の亥鼻橋の東側では新しい橋の架け替えのため、橋台・橋脚を作る土木工事中だった。橋のそばでは成長した7匹のミシシッピアカミミガメが甲羅干しをしている。

 

十月桜は晩秋に小ぶりな花を咲かせる

 

千本桜公園に入ると、心なしか黄色味をおびた秋の日差しが、ポツリと置かれたベンチにふりそそいでいた。隣の瑞穂小学校から子どもたちの歓声が聞こえていた。春には大勢の市民が集い、千本の桜がこの世の春とばかりに咲き誇り賑やかな公園は、十月桜が寂しく咲いているのみだ。十月桜だけが咲くことで、かえって物悲しい晩秋の光景が浮かび上がっていた。

 

電線に4羽のカワウが羽を休めていた

 

4羽のカワウが電線に羽を休めている。いつも思うのだが1本の電線に留まる野鳥のバランス感覚というものは素晴らしいと思う。

 

頭を翼の中に隠したキンクロハジロの姿が流れの中央に確認できた。冬鳥のカモ類が早くも渡ってきている。

家の近くの民家の敷地では、最近は食べることもなくなった鈴なりの柿の木にムクドリが群がっていた。

 

 

1031 曇りのち晴れ

今日のコースは花見川を遡り花島公園までの折り返しとした。どんな野鳥に出会えるだろうか?

 

ヒヨドリ、ハシブトガラス、スズメ、チュウサギ、コサギ、モズ、ホシハジロ、カワウ、オオバン、ハクセキレイを見た。

 

母ちゃん農業

 

昔、3ちゃん農業と言われていた時期があった。生活環境の変化のために農業だけでは生活が苦しく、父ちゃんは出稼ぎに出かけ、後に残ったじいちゃん、ばあちゃん、母ちゃんの3ちゃんが農業をやっているという実体を表した言葉だが、耕運機で畑を耕しているおばさんの姿を見ると、3ちゃん農業という言葉が蘇ってきた。

 

つがいのヤマガラは人を恐れなかった

 

セイタカアワダチソウの黄色の花穂が風に揺れていた。その花の合間をぬってモンシロチョウがヒラヒラ舞っている。幕張ではモンシロチョウは春の蝶ではなく一年中見られる蝶である。

 

釣りびとの邪魔になるのだろう水辺の木々の多くが切り倒されている。こういう風景を見ると人間の勝手さがよく分かる。ルアー釣りの若者に何を狙っているのか聴いてみると、なかなか釣れないけれどブラックバスを狙っている、という答えが返ってきた。

 

花島公園で夏鳥のキビタキを観た

 

花島公園の芝生広場の脇のテーブルで1合の米を炊く。米は10分で炊きあがった。10分ほど蒸らしたご飯にふりかけをかけて食べた。静かな時間が過ぎていく。

 

桜の枝にジョロウグモが巣を張っていたので、しばらく遊んでみた。何度かまっても彼(彼女)は頭を下向きにしてクモの巣の上に静止する。下向きで静止していることで網にかかった獲物を捕らえ易いのだろうか? 他の巣を見ても、クモは下向きで獲物が巣に掛かるのを待っている。なぜだろう、と考えてみた。結論として、巣に掛かった獲物をすぐに捕獲するためには下から上がっていくより、上から下に下っていくほうが早いためと考えられる。そのためジョロウグモは下向きに静止しているのだろう、と思った。

 

巣の上のジョロウグモは常に下向きに待機している

 

また、体の大きなジョロウグモを捕まえて、体の小さなジョロウグモの巣に投げ込んでみると、小さなクモは獲物が巣に掛かったと思い、近づくが相手が大きなクモと判断すると、瞬間的に尻から糸を出して垂直に降下しで逃げ出してしまった。小さいクモが大きなクモと果敢に戦い、負けてしまった場合は食われてしまうからであり、早々と白旗を挙げて逃げ出したほうが得策なのだろう。

 

キジバト、ムクドリ、アオサギ、コガモ、セグロセキレイ、キビタキ、ヤマガラ、アオジ、シジュウカラ、キセキレイを見た。

 

セグロセキレイには久しぶりに出会った。カメラを向けると飛び去ってしまったので写真を撮ることは出来なかった。残念。

 

キセキレイが水を飲んでいた

 

花見川沿いを歩いていてもキセキレイと出会うことは殆どない。ハクセキレイに会う機会と比べると20分の1くらいだろうか。セグロセキレイも殆ど出会うことはない。もちろん、写真に撮るのは初めてだった。

 

 

11月02 曇りのち晴れ

今日は花見川沿いを歩いて神場公園までの折り返しコースとした。

 

コゲラが桜の木で虫を探していた

 

ヒヨドリ、スズメ、オオバン、カワウ、アオサギ、モズ、イソシギ、ムクドリ、チュウサギ、ハクセキレイを見た。

 

カワウが翼を大きく広げて太陽にかざし、濡れた羽を乾かしている。今日でバードウォッチングを再開してから4日目だが、まだ1回もカワセミに出会っていない。どうしたのだろうか。

 

ハシブトガラス、ダイサギ、アオジを見た。

 

可愛いエナガが集団で餌を探していた

 

今日午前中に出会った野鳥は13種類と少ない。神場公園のゲートボール場横のベンチで米を炊く。今日は牛玉子丼だ。炊けた御飯にレトルトの具を掛けて牛玉子丼を食べていると、枝の上から私を見ていたヤマガラが急にテーブルの上に舞い降り、キョトンとした顔で私を覗き込む。好奇心旺盛な野鳥だ。

 

エナガ、シジュウカラ、コゲラ、ジョウビタキを見た。

 

早くも冬鳥のジョウビタキがやってきている

 

冬鳥のジョウビタキの雄が梢の上で姿勢を正して止まっている。美しい姿だ。黒い翼に白い紋がひときわ目に止まる。隣の木にはエナガ、シジュウカラ、コゲラの混合集団がやってきて木の幹や枝に隠れている虫を探している。

 

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