涙をそっとぬぐうayu
恒例の『ayumi hamasaki COUNTDOWN LIVE 2007−2008 Anniversary』を娘の愛と一緒に代々木競技場第1体育館で観た。3年ぶりのayuのコンサートである。ayuのコンサートは人気が高いのでチケットがなかなか手に入らないのである。今年はayuのデビュー10周年記念コンサートであり、当然のことながら会場は満員であった。私たちの席は2階北C8列15−16である。開場の17時半前に体育館に出かけて広場で販売しているグッズを買う。私は赤・黄・黒・白のチェックのスポーツタオルを買う。愛はいちご味のクレープロール菓子とチェック柄のテイクアウトバックを買った。3点で5000円である。
コンサートは20分遅れて18時50分にスタートした。いきなりの爆発である。グリーンのレーザー光線が何本も発射され、エレキの大音量がガンガン響き渡る。赤・青・黄・紫などのカクテル光線が次々にフラッシュする。客席のアリーナ席、1階席、2階席で一斉に蛍光ブルーのペンライトが振られる。ペンライトの輝きは丁度テレビ映像で観た富山湾で神秘な輝きを発するホタルイカの輝きのようにも見える。ayuが元気一杯に歌っている。あんな小さな身体で全てをぶつけるように歌っている。激しい踊りも入れながらエネルギッシュな姿だ。若い若いと思っていたayuも30歳になる。コンサートの歌を聴きながら感じたことは、お人形のようだったayuが女性に変身していたことだ。
3回目の衣装を真っ白なドレス姿に変え、左のステージから登場し『fated』を歌い終わったときにayuがスポットライトから外れて涙をぬぐっている姿がシルエットとなって見えた。ビックリした。歌った歌詞は失恋の歌であり心にこみあげるものがあったのだろうか。舞台でいつも元気なayuが涙を浮かべるなんてことは今までなかったことだ。しかしそれも一瞬のことで次の『Together When・・』を歌い出す時にはいつもの元気なayuに戻っていた。ステージは途中10分間の休憩時間を挟んで21時まで続いた。今年のステージはいつもの本舞台の反対側にも舞台があり、二つのステージは真っ赤な花道でつながり、横面にも第3ステージがあり、さらに第4ステージとしてクレーンも登場し、それらの舞台を通してファンのすぐそばでayuが歌っているというサービス満点のステージ構成になっていた。その4つのステージ上でayuが元気に飛び跳ねている。あんな小さな身体で思いっきり飛び跳ねている。観客の男女比較は6割女性で4割男性、年齢層は女性20代、男性30代が中心と思われる。その中に私のような50代後半もちらほら見受けられる。
ayuが歌う歌は彼女が全て作詞した歌であるが、今回のステージでは初めて他人が作詞した『卒業写真』をしみじみと歌った。ayuは確実に変化している。今年はアジア4都市ツアーも行い成功裏に終了している。来年は4月から全国を回るツアースケジュールがすでに発表されている。ayuは小さな身体でエネルギッシュいっぱいに走り続けるのだろう。どこかのツアーで元気いっぱいのayuに出会えたらいいと思う。