浜崎あゆみコンサート

 

2003年12月30日、代々木第1体育館で浜崎あゆみの『ayumi hamasaki ARENA TOUR 2003〜2004 A』が開催されたので娘の愛と一緒に出かけた。このツアーチケットがインターネットで発売されるやすぐにアクセスし2枚分をゲットした。2時間弱のステージは最初から最後まで光と音の大競演である。しかもステージと観客席が一体となって盛り上がっている。娘の愛は「光るうちわ」を片手に踊り、私も革ジャンやセーターを脱いで手拍子を打ちリズムをとり踊った。

浜崎あゆみはとても小柄な人である。華奢にさえ見える身体からどうしてあのようなパワーが湧き出てくるのだろうかと思わせるステージだった。観て、参加して、良かったと思った。やはりライブはいい、生はいい、とその余韻に浸りながらこれを書いています。

 

浜崎あゆみ

1978年10月2日生まれ、25才。

日本の女性シンガーとして言わずと知れたスーパースターであり、歌に限らず若い女性のファッションリーダーであり、化粧品を初めとしたコマーシャルは連日テレビで放映されている。

福岡県出身の彼女は小学生の頃から地元銀行のポスターに出ていた丸顔の目のパッチリしたお人形のようなかわいい女の子だった。私が彼女の作詞に興味を覚えたのは1999年1月1日に発売されたファーストアルバムの『 A Song for ×× 』だった。アルバムの表紙は彼女の大きな目で真っ直ぐに見つめているモノクロ写真の印象あるものだった。5年前のことである。その当時、私は「浜崎あゆみ」という歌手がどのような歌を歌っているのかも知らずに、大きな目で見つめている写真に魅せられて彼女のファーストアルバムである『 A Song for ×× 』を買った。

 当然のことながら16曲入っている曲名はすべて英語のタイトルであり、その中の2曲目に「 A Song for ×× 」があった。初めて聴いたときドキッとした。なぜ彼女自身にこんな繊細な歌詞が書けるのだろうかと思った。「浜崎あゆみ」という歌手はどういう人なのだろうか、と非常に興味がわいてきた。会社の行き帰りはCDプレーヤーをカバンに入れて毎日彼女の歌を聴きながら通勤した。妻や子どもたちは「ありゃぁ〜」という感じで見ていた。

 

『 A  Song  for ×× 』

 

彼女の特技はクラシックバレーであり、書道の腕前は5段。ピアノ、珠算、華道を習い、「嘘をつく人、挨拶をしない人」を嫌いと言い、好きな言葉は「ありがとう」だという。そして好きな俳優は「宮沢りえ」であり、好きな本は「万葉集」であるともいう。

私が浜崎あゆみに熱を上げていた当時、小学生だった娘の愛が中学を卒業する頃になって「父さん、あゆのCD貸して」と言いながら浜崎あゆみの曲を聴くようになった。その娘もあゆの曲の中で1番いいのが「 A Song for ×× 」だね、という。

 「 A Song for ×× 」の歌詞の1番は次のようになっている。

 

 どうして泣いているの

どうして迷っているの

どうして立ち止まるの

ねえ教えて

いつから大人になるの

いつまで子どもでいいの

どこから走ってきて

ねえどこまで走るの

 

居場所がなかった 見つからなかった

未来には期待出来るのか分からずに

 

いつも強い子だねって言われ続けてた

泣かないで偉いねって褒められたりしていたよ

そんな言葉ひとつも望んでなかった

だから解らないフリをしていた

 

多くの大人たちがすでに忘れてしまった思春期を迎えた子どもたちのこころの歌だと思った。

 

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