かわいいなぁ ペンギンの散歩

 

 

冬の北海道へ3泊4日の家族旅行に出かけました。昨年1月下旬にも今回と同様の家族旅行を計画したのですが、私の職場で急に手が離せない仕事が発生したために私は旅行を中止し、愛の友達が私の代わりに出かけてくれました。その時の様子を旅行から帰ってきた夫や娘から聞き楽しかったんだなぁという気持ちでした。ま、しかたないかと思っていたのですが夫が再び同じ旅行を計画してくれました。

 今回は事前に仕事も調整し晴れて家族旅行に参加です。今回の旅行で私が一番見たかったのは旭山動物園の雪の中のペンギンたちの散歩です。私は旭山動物園には以前6月に夫と訪れたことはありましたが、冬の動物園を訪れるのは初めてでした。ペンギンと出会う前から縫いぐるみのような
ペンギンのヨチヨチ歩きの姿が目に浮かんできます。
 
 札幌で宿泊したホテル「東急イン」前を8時10分に大型観光バスが出発しました。通常はいくつかのホテルを回って参加者を乗せながら動物園に向かうのですが、当日は東急インホテルからの乗客者が多いために直接動物園に向かいました。バスは満員状態でした。高速道路を走り途中で砂川のサービスエリアで休憩し2時間半ほどで目的の旭山動物園に到着しました。

 ペンギンの散歩は11時と14時の2回計画されており、私たちは午前の1回目の散歩を見学することが出来ました。ペンギンたちが散歩コースを1週すると約30分〜40分になります。私たちは帰りのコースで20分ほど待っていると、ヨチヨチ歩きの一団がやってきました。ペンギンは2種類いました。散歩コースを外れ丘のほうに登っていってしまうヤンチャなペンギンもいます。ダイビングのように腹すべりを楽しんでいるペンギンもいます。観客の携帯電話のカメラやデジカメのシャッター音に興味を持ち、観客の近くまで寄っていくペンギンもいます。

 飼育員から自然の生態系のなかではペンギンは毎日1kmほどを歩いて生活していると説明がありました。ペンギンたちは飼育員にせかされるのではなくマイペースで歩いており、飼育員はその姿を見守っているというふうに感じられました。晴れた日や曇りの日は散歩時間がありますが吹雪の日は中止だろうなぁと思いました。私たちが訪れた日は風もなく時折り薄日が射す穏やかな日でしたが、お昼の気温はー2.1度という数字が電光掲示板に表示されていました。

 ペンギンの散歩を見学した後は、飼育員が餌の魚を与えるアザラシの食事タイムである「もぐもぐタイム」を見学しました。魚を尻尾側から与えると飲み込めず、必ず頭側から与えることも実例を示して解説していました。アザラシ館内では大きな水筒の中をアザラシが上下に潜りながら遊ぶ姿はレンズの関係で巨大な姿に見えますが、外で見るアザラシは思ったより小さな姿をしていました。

 シロクマ館では、もぐもぐタイムと時間が合わなかったのでダイナミックな水中へのダイビング姿だけを見て満足でした。そのほか印象に残ったのはオランウータン館での母子の仲睦まじい姿です。子どもはお父さんとは遊んでいませんでしたがお母さんにじゃれあう姿を観ていると、人間社会では躾という名目で子どもたちが虐待されているニュースを度々目にしますので複雑な思いにかられます。母子の姿はとても気持ちをホッとさせてくれました。

 オオカミ館のオオカミは冬用の真っ白な毛皮に着替えていましたが、雪の上で昼寝をしており全く動きませんでした。2頭いたシベリアキツネも冬服に着替えていましたが、こちらも頭を抱えて丸くなり昼寝の真っ最中です。逞しかったのは「もうじゅう館」の雪の中で歩き回るトラです。50cmの近さでトラの顔を真正面から見ました。真ん丸な小さな瞳の迫力ある顔でした。

 5時間ほど動物園内で遊んだあと札幌市内に戻り、そのままタクシーで札幌ビール園に駆けつけ生ラムをはじめとするジンギスカンを食べ生ビールで乾杯しました。美味しかったです。幸せな1日でした。