切れきれのダンスだった

 

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アルゼンチンタンゴディナーショウ終了後、

2010年アルゼンチンタンゴ世界チャンピオンの鍬本知津子さんと

 

 妻が「駅に置いてあったパンフレットを見ていたら、430日にアルゼンチンタンゴディナーショーが京成ミラマーレであるけれど、一緒に行きませんか? 席がなくなるかもしれないので、もう二人分で申し込んでしまったのだけれど・・・」と聞いてきました。

 

 「ん?!・・・・ アルゼンチンタンゴのディナーショウ?! 生演奏もダンスショーも見たことないから、いいよ。一緒に出掛けよう。」ということになり、一人10000円のチケット代金を振り込み、430日の会場オープン時刻に合わせて京成千葉中央駅の京成ミラマーレホテル6階の会場に出かけました。

 

 会場のオープン時刻は1730分でしたが、私たちが到着した1740分には既に8割がたは着席していました。6階の大宴会場「ローズの間」には8人が着席できる丸テーブルが多数準備されており、私たち二人はM-5、M-6の席で、おおよそ200人ほどだと思われました。

 

 着席すると間もなく係の方がやってきたのでビールを頼みました。ビールを飲みほした後は赤ワインをす。パンフレットにはアンガロ・マルベックというアルゼンチンワインの名前が載っていました。なかなか美味しい味でした。ワインを2杯3杯と重ねているうちにコース料理が次々に運ばれてきました。

 

 メニューはアルゼンチン風ディナーコースとして次のようになっていました。

アルゼンチン風 ライスコロッケと生ハムのピンチョス

コルドバ風 エンパナーダ

黒豆と野菜 コーンスープ

香ばしく焼いた海老のガレット

豪快に岩塩をつけて焼いた 牛ロース肉アサード風

ミラマーレ パティシエのスペシャルデザート

2種類のパンとバター

コーヒー

というもので、18時から19時30分までの1時間30分が食事時間でした。ワインを飲みつつ妻といろいろなことを語り合いながら楽しい食事時間でした。接待してくれた若い女性の態度もよく、出される料理も美味しくいただくことができました。

 

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牛ロース肉アサード風

 

 19時30分から20時30分の1時間がショータイムです。2010年アルゼンチンタンゴ世界チャンピオンになった鍬本知津子さんが黒の洋傘と白黒の衣装のメリーポピンズのような恰好をして私たちのテーブル近くのドアから登場し、客席の中を愛嬌を振りまきながらダンスパートナーのコンサロ・クエッショの待つステージまで歩いて行きました。登場した時の第一印象はパンフレットに乗っているような近寄りがたい尖ったものではなく、丸顔のチャーミングな方でした。

 

 舞台では2015年日本レコード大賞優秀アルバム賞を受賞したバンドネオン奏者の小松亮太、ヴァイオリン奏者の近藤久美子、ピアノ演奏者の熊田洋、コントラバス奏者の田中伸司の4人が次々にタンゴの曲を演奏していきます。1時間の演奏時間の中で7曲か8曲を演奏しましたが、私が知っていたのは3曲でした。その中には鬼平犯科帳のエンディングテーマとして春夏秋冬の江戸風景をバックに流れている曲もありました。ギターとバンドネオンの違いはありましたが、すぐに分かりました。

 

 タンゴダンスの方はスリットが深く切れ込んだ衣装を着替えながら4曲ほど踊りました。鍬本さんは世界チャンピオンらしく素晴らしく切れきれのダンスで、スタイルも抜群でした。ダンスパートナーのコンサロ・クエッショさんは鍬本さんのダンスの先生だった方で、現在は全国各地のショーに出演しているとのことでした。ショータイムの録音、録画、写真撮影は禁止されていますので、演奏やダンスの場面を写真として残すことは出来ませんでしたが、私の記憶の中にはしっかりと残すことができました。

 

 アンコールを含めて全てのショータイムが終わり会場の外に出るとバンドネオン奏者の小松亮太さんのCDを販売していました。妻が列に並んでCDを買い求めましたが、3種類のCDの内、ベストアルバムは売り切れていました。買ったCDには、その場で小松亮太さんが封を切り、マジックインキでサインをしていました。その近くで素晴らしいダンスを披露してくれた鍬本知津子さんとコンサロ・クエッショさんが写真撮影サービスをしてくれていたので、私たち二人も一緒に写してもらいました。

 

ディナーショー会場入口

 

鍬本知津子さんは10年前に京成ミラマーレ会場で出演した時は、まだまだ駆け出したばかりの新人だったため、前座でまごまごしていた当時のエピソードも含めて思い出を語ってくれました。またこのような企画がなされたら参加してみたいと思った楽しい夜でした。

 

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