山奥の幻のラーメンを食べに
アリランチャーシュウメン大盛り
9月下旬に生家のお墓参りに出かけた時に近くのお友達の家に寄りお昼ご飯をご馳走になりました。その時、美味しいチャーシュウをいただきました。そのチャーシュウは山の中のおばあさんと孫娘?の2人でやっているラーメン屋で買ったものとかで、とっても美味しいものでした。ラーメン屋の場所はとても辺鄙な山奥で、車がないと行けないところでラーメンもとっても美味しく、土日はとっても混雑しているから食べるなら平日行かなければだめだよ、とアドバイスを受けました。ラーメン屋の名前は八平という名前でした。
幕張の家に戻って夫がインターネット検索をすると、知る人ぞ知る房総半島山奥の幻のラーメン屋だったのです。今度、生家に立ち寄るときは訪ねて幻の秘境ラーメンを食べようと夫と話し合いました。そのチャンスは2ヶ月後の11月中旬に新米を受け取りに生家を訪れた帰りにやってきました。
場所は長南町山内と言うところで、車のナビで電話番号検索しても該当はありませんでした。住所検索をして近くまで出かけ、あとは目で探すことにしました。生家に帰省する時に長南町は通過するところです。私はこの地域に初めて入って行きましたが山奥ながら家が思ったよりたくさんあるのに驚きました。ナビは車がやっと通れる道で案内してくれましたが最後は川に突き当たり進めなくなりました。その場所から30mほど先に3軒家が建っていました。夫が橋を渡り畑の脇を通って確認してくると、3軒家の真ん中が目指すラーメン屋でした。後で分かったことでしたが帰り道で確認すると、ラーメン屋の駐車場は道路からすぐ近くにありましたがお店の看板は出ていませんでした。私たちはナビ案内を見過ごし通過してしまったため袋小路に入ってしまったのでした。
お店の営業時間は11時から18時になっていました。私たちは11時15分ころにお店に入りました。座敷は8人テーブルが2つ、土間に8人テーブルが2つ、2人テーブルが1つ、のお店でした。私たちは座敷に座りました。厨房にはおばあさんと孫娘?の2人だけしかいません。おばあさんが注文をとってラーメンを作り、孫娘が配膳し料金を受け取ります。1度に作るラーメンの数は8人までです。おばあさんはそのラーメンを作り終わると次の注文を受け付けます。おばあさんは店に入ってきたお客の順番は分からないので、お客の方で確認し合いながら入った順番で注文する形になっています。おもしろいシステムです。おばあさんの淡々とした注文の取り方も素朴でいい感じでした。
おばあさんはラーメンの種類、盛りの種類、辛さの度合いを確認してラーメンを作ります。壁に貼られたメニューを見ると6種類のラーメンがありました。先客の注文を聞いているとアリランラーメンかアリランチャーシュウメンが殆んどでした。私はアリランチャーシュウメンの中盛りで辛さは普通を、夫は大盛りを注文しました。待つこと10分ほどで注文したラーメンがテーブルに配膳されました。ニンニク、玉ネギ、ニラが大量に入り、麺は並べられたチャーシュウの下に隠れていました。辛さは普通でお願いしましたが、それでも十分な辛さがありました。夫がおばあさんのラーメンを作るのを見ていると、ラーメン・具・チャーシュウを丼に盛ったあとレンゲで上から押さえ込んでいた、とのことでした。食べはじめると麺をチャーシュウの下から掘り出すようだった謎が解けたような気がしました。
食べたあとは辛味のスープで身体が温まり、とても美味しいラーメンでした。お会計のときにチャーシュウを一つ買い2800円でした。ラーメンの値段はアリランチャーシュウメン中盛りが950円、大盛りは1000円でした。お店を出ると外は雨が強くなっており、気温は1月中旬とのことでしたが寒い中で順番待ちの人たちが長い列を作っていました。私たちの前にお店に入ったスーツ姿の4人の会社員風の方たちはタクシーで乗り付け、タクシーを待たせてラーメンを食べていました。お店から一番近いタクシー最寄り駅はJR外房線茂原駅でタクシー料金は片道5000円ほどかかるという話です。そうしてまで幻の山奥秘境ラーメンを食べに来るという人たちがいるんですね。実際に食べてみて時間とお金をかけても食べてみる価値はあると納得しました。今度、愛や大と一緒に来てみたいと思いました。ラーメンの食べ歩きを趣味としている大の感想を聞きたいと思っています。