自分達の地域は自分達で守る

 

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「地域安全まちづくり講座」

 

 千葉市役所市民サービス課主催の「地域安全まちづくり講座」が10月30日、31日に開かれると『ちば市政だより』に掲載されたのでインターネットで参加申し込みをしたところ、市民サービス課から受講決定通知が届いた。当日、市役所8階正庁で開かれた「地域安全まちづくり講座」に出席した。私が「地域安全まちづくり講座」に出席するのは3回目である。一昨年の1回目は幕張北4丁目自治会役員の一人として出席し、講座の中で市長表彰された地域の防犯パトロール隊の活動内容発表を聴き、翌年には私たちの自治会が実施している防犯活動を報告しようと思った。そのため1年間に渡って自治会が行っている様々な防犯活動や研修会などのデータや写真を集めて報告書を作成し市民防災課に報告した。その報告した活動内容によって市長表彰を頂いたのは昨年だった。そして目的とした「地域安全まちづくり講座」の中で自分達の自治会の防犯活動報告を発表することが出来た。それに続いて今回は私にとって3回目の講座参加だった。今回は90名ほどの方が出席していた。

 

 今回の講座内容も前回、前々回とほぼ同様だった。両日ともに午前中の講座で、1日目は@開講式、A千葉市の防犯対策、B街頭犯罪について、C交通安全について、D悪質商法の種類、手口及びその対処法など、2日目はE子どもの非行防止、F成功事例・課題等の情報交換など、G閉講式、となっていた。昨年も講座を受講して感じたことなのだが、マスコミ等で度々オレオレ詐欺を含めての振り込め詐欺の被害について報道しているのにも関わらず、被害が日々増大していることである。現在では毎日1億4千万円ほどの被害が発生し続けているという実態がある。お年寄りが自由に処分できる大金を持っていることも問題なのだが、それはおいておくとしても、私はいとも簡単に騙され大金を搾取されていることに対して可哀そうにとは思うが同情はしないことにしている。騙すほうも悪いが騙される方も悪いのである。

 

 今年は新しい企画として従来の防犯パトロール隊の報告ではなく、ワークショップ形式の小グループをいくつか作り、そのメンバー内で自分の地域の活動内容や活動していく際の問題点や悩みなどを話し合い、代表者が話し合われた内容を発表するという形をとった。この形だと前回までの発表と質問という形から、より細かい点までの話しこみが出来ると思った。私が参加したのは第4グループでメンバーは6名だった。お互いの活動報告や問題点を話し合っている中で、自分の住む地域は自分達の手で守っていこうとする気持ちが活動の基幹にあるという点は共通していた。その中で活動するメンバーが高齢化しているという問題点は、会社員の時期は仕事に多忙で地域のことに目を向ける余裕がないのではないか、定年で会社から離れた人たちに如何に地域の活動を知ってもらい、一緒に活動してくれるような働きかけが必要となろう、というものだった。そのためには地域のお祭りやイベントなどに顔を出し相手を知ることが必要であり、そこから話しこんでいくという地道な対応が要求されるというものであった。1時間のグループ討議が終わり各グループからの発表となったが、いずれも問題点となったのはメンバーの高齢化だった。この問題は今後も地域の問題点として引き続いて行くだろうと思うし、地道な働きかけ以外に効果的な解決策はないと思う。

 

 子どもの非行については低年齢化が指摘されており、今や荒れているのは中学校・高校ではなく小学校だという。子どもの躾は親の責任であり、それを学校や地域の問題にすり替えてはならない。子どもの精神が荒れるのは、きちんとした親の子どもにたいする愛情や躾がなっていないことに起因すると思う。私が小学校や中学校のPTA会長をしていた15年前頃にも子どもの躾の問題が話題となったが、私は子どものしつけは親の責任であり、学校や地域に責任転化してはならないことをPTAの親たちに強く主張した。その考えは今も変わっていない。

 

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