あい、高校入学おめでとう
岩井 彰子
幕張総合高校入学式
愛は今年4月、念願の幕張総合高校に入学しました。
「幕総に行きたい!」とずっと言い続けてきた愛でしたので、とても喜んでいました。受験生にさよならし、本人も私たちもホッとしました。
中3の夏、バレー部の総体地区予選2回戦で負け、2年半の部活動にピリオドを打ちました。運動のあまり得意でない愛が「おもしろそう」とバレー部に入り、いろいろなことがありましたが3年までやり通したことは貴重な経験だと思います。そこから愛の受験勉強が始まりました。
「塾より家庭教師がいい」と言って、週2回、来てもらって自分のペースで勉強していました。
私は何をしたわけではありませんが、健康状態を気づかいました。喘息をほとんど起こさなくなりましたが、季節の変わり目に起きたりしていましたので、大事な時にベストの体調でのぞめること、それが一番の願いでした。睡眠を十分とってほしくて「早く寝なさい!」を言い続けてきました。「受験生にめずらしいよ。早く寝なさいなんて」と愛は言ってましたが、睡眠不足は体調を崩すきっかけになるのですから。
家庭教師の先生とはウマがあわずにやめていたので、塾の冬季講習を受けたあとは進んで塾に入りラストスパートに入りました。本人もやる気になり友達数人と仲良く出かけていました。
マイペースでコツコツと勉強していたようです。
1月末に学校推薦を受けましたが残念ながら落ちてしまいました。出来ることなら早くに安心したいと思っていましたので、推薦入学は難しいといわれていても期待していました。結果をドキドキしつつ待っていた私ですが、ドアを開けた愛の様子ですぐに解りました。
「これから塾に行く」と言った愛は苦しい気持ちを必死でコントロールしているようでした。担任の先生にも言われていましたが、1ヵ月後の一般入試に全力投球できるように気持ちを切りかえていくことが大切でした。2、3日もすると本来の愛に戻ってきたように思います。
2月はじめの私立の入試に合格したので少し気持ちが楽になったようです。がんばってはいるものの不安になるのでしょう。「私立に行ったらお金かかるけど、ゴメンネ」なんてしおらしいことを言ってくれるのですが、「そんなこと大丈夫だよ」と胸をたたいて答えました。そして、2/26、27の入試当日、体調万全で送り出すことができてホッとしました。
3/5発表。仕事に出ている私のもとにメールが届き「合格!」のひと言。とってもとてもうれしかったです。
群馬のおばあちゃんが以前に買ってくれたダルマさんに目が入りました。ずっと片目でいたダルマさんに“愛が合格しますようにと願をかけていましたので”感謝を込めて愛が目をいれました。ウインクの目でかわいいダルマさんになりました。やったね!と一緒に喜んでくれています。
心配してくれていた群馬のおばあちゃん、おじちゃんに報告。おばちゃんも「おめでとう」と電話をくれて喜んでくれました。仏壇の群馬のおじいちゃん、増田のおばあちゃんにも報告しました。
3/12は中学の卒業式。前日までとても元気だったのに「熱が出ちゃったみたい」と電話してきて、仕事後、急いで帰ると高熱でうなっていました。体温は低めの愛が38度を超える熱なのでたまりません。
「明日の卒業式、出るからね」と涙ながらに訴える娘を連れて病院へかけつけました。もちろん私たちも卒業式を楽しみにしていたのですから、お医者さんにそのむねを話すと「点滴をうって様子をみましょう」とのこと。5時間後、点滴の成果はあまりみられず「家のほうが眠れるでしょう。明日朝、もう一度病院にきて何とかして卒業証書だけでも受けとれるようにしましょう」とのことで夜中に帰宅しました。
朝になっても熱は下がりません。病院に行きましたが「夕べの薬の関係で解熱剤は飲ませられない」とのこと。学校に連絡をいれ、卒業式ぎりぎりに行って、体の調子で、すぐに会場から出られるようにしてもらいました。卒業式の途中では座ったりしていましたが最後まで参加することができました。
式後、みんなはワイワイと別れを惜しんでいましたが、「帰りたい」と言った愛は車に乗せるやいなや、今までの気のはりがとれドッと疲れたようでした。でも卒業式に出席できてよかったです。しかし、肝心な時にいろいろなことがある愛です。こちらもハラハラドキドキさせられることも多く、少しは親としてたくましくなりましたでしょうか。
4/9は高校の入学式でした。夫とともに出席しました。1学年18クラスととても大きな学校で、何事も積極的、自主的にやっていかないと流されてしまうのではないかと思います。いろいろなことにトライして高校生活をエンジョイしてほしいと思います。