愛の卒業、そして入学

                                      岩井彰子

 

卒業式の教室で

 

 愛が6年間通った幕張東小を卒業する日がきた。

 

 3月4日に謝恩会があった。お世話になった先生方へ感謝の気持ちを伝えるのである。

平日の午後ということで参加できない親もいたが、けっこうな数の親が集まった。

子ども達は「6年生を送る会」で下級生にみせた合奏をみせてくれた。

子ども達自身で入場整列し.楽器を手に指揮の子にあわせて弾きだした曲は“未来へ”。

私の大好きな曲だった。

どの子も真剣に指揮をみつめ.一生懸命に演奏していた愛のアコーディオンを弾く姿をみて涙があふれてきた。

“未来へ”という曲は母親の子どもをおもう気持ちと思っていたが子ども達が親を励ましてくれているようにきこえ.その時の心境と重なり.泣けて仕方なかった。

“大きくなったナ”というおもいがいっぱいで・・・

6年間いろんな時があったナ.と思い出していた。

1年の入学式。大きないすにすわり.足をブラつかせ落ちつかない姿に.式のおわりまで無事こもつかとハラハラさせられた。

そんな日がついこの間のことのようである。

 

 3月19日.卒業式の日.夫と2人で出席した。

式は静かにきちんとそつなく行われ感動することはなかった。ただお世話になった先生方のりんとしたはかま姿をみたときジーンときた。

私はおおらかにみてくれた担任の先生が好きだった。愛の話からも信頼している様子で安心していた。その先生ともお別れかと思ったら熱いものがこみあげてきた。

しかし.愛は本当に成長したものだ。

 

クラスメートと

1年

 新しい環境(小学校、学童保育所)の中.元気いっぱいにすごしていたが、夏休みに入ったとたん風邪をこじらせ急性腎炎で入院する。約1カ月後に退院してからも激しい動きはしないようにということで体育は見学。

学童保育所もやめて家に帰って静かに遊ぶ日々を送った。この時、群馬のおばあちゃん、おじいちゃんにはとてもお世話になった。喘息の発作もおきるようになった。

 

2年

 普通の生活が送れるようになり.又.学童のお世話になり楽しい経験をたくさんした。

 

3年

 お友達にいわれたことが気になって「学校にいきたくない」と言いだした。

喘息が起きたりして体調の悪いときも多く.気分的にめいっていたからだろう。

先生に相談すると.きちんと対応してくれたようですぐに元気になってホッとした。

 

 4年

 学校、学童とはりきって生活していたね。

 

 5年

 5年になった時、とてもたくましくなったナと感じた。

それまでの受け身の学校生活から.主体的に楽しんでいるようだった。そして.とても反抗的だつたのもこの頃だったようだ。

 

 そして6年

 毎日.元気に登校。

大といっしょに学童をやめ自宅に帰るようになったが時間は上手に使えるようになっていった。

3月.無事に卒巣,本当におめでとう!

 

中学校入学式の朝

 

 4月6日.幕張中の入学式

 夫と2人で出席する。

大きな制服に身を包み、長い髪をひとつにしばって中学校へ。

幕小、幕東、長作がいっしょになり1学年4クラス。

愛は1年2組36名の一員である。

 制服姿で入場する姿をみて今は大きめでガボッとしている征服が、卒業する頃にはフィットして体になじんでくるんだろうナ.なんて考えていた。

入学式のあと家族4人で記念撮影にいき.幕張プリンスホテルで昼食をとる。

 

 約1ケ月間のいろいろな部活を経験できる借入郭をへて.バレー部に入部を決め、はりきっている愛である。

 朝練の時は6時半頓に出かけていく。約1時間練習するそうだ。午後の練習は約2時間やってくるようだ。

練習の内容をきくと.ハードだなと思ってしまうががんばっている。

中学時代ってがんばれちゃうのかもしれない。

体力をつけてほしいと思うし.部活の仲間とのふれあいでたくましくなってほしいと思う。

 中学時代が楽しい3年間であるように!

 

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