愛、30歳の君に
2017年1月1日、妙義神社への初詣
愛、30歳の誕生日おめでとう。
君と初めてプロ野球観戦をしたのは昨年4月中旬の千葉ロッテ対日本ハムの試合でした。その時、君がプロ野球観戦は初めてだと知ってビックリしました。母さんや大とは度々スタジアムで観戦していましたし、君が小さな時から父さんはいろいろなところへ連れて行っていたので、てっきり君もプロ野球観戦をしていたものと思っていたのです。君は初めて観るので試合ルールは分からないけれど、と言いながらも熱心に試合を観戦していました。試合終了時まで観戦していると帰り道が混雑するので、ロッテがリードしていた7回終了時点でスタジアムを後にしましたが、翌日の新聞をみるとロッテの勝利が載っていました。
スタジアムに入る前に駅前の寿司屋『やまと寿司』で腹ごしらえをしました。君は単品で好きなものを頼み、父さんはセットを頼みました。君は昔から通っていた店なので慣れたものです。その後ほろ酔い気分でスタジアムに向かったのでした。君は1歳のころから父さんの晩酌の肴の刺身を食べていましたから、魚介類に対しては好き嫌いなく何でも食べます。特に寿司は好きなようです。
仕事のほうはテレビ番組制作会社も入社4年目に入り、現在週3本のレギュラー番組の美術担当をしているけれど、忙しいとは感じないとのことですが、父さんと酒を飲んでいる途中でも仕事の連絡が携帯電話に着信し、そのたびに適切な指示をしているのを見るにつけ、おちおち酔っぱらっていられないなぁとの感想をもちます。以前、週6本のレギュラー番組を担当していた時は滅茶苦茶な勤務時間管理だったとのことを聞くにつけ、幸いにも君は身体も精神もタフなようですが、年末からテレビを賑わしている大手広告会社の電通勤務の女子社員の過労労働を理由にした自宅マンションからの飛び降り自殺などにならないように充分注意して欲しいと思います。
一昨年に続き、昨年入社した新入社員も仕事の内容が自分の考えていた内容と違う、と言って退社してしまったとのことなので、君はまだ会社で一番年少とのことですが、自分が目指す目標を高く掲げ進んで行って欲しいと父さんは思います。父さんは君を後ろから見守りながら応援しています。
これで父さんからの31通目の手紙を終わりにします。
2017年1月8日