愛、29歳の君に

 

榛名神社初詣NEC_0001

パワースポットで有名な榛名神社へ初詣

 

 愛、29歳の誕生日おめでとう。

 

今年の正月も家族4人そろって元日に群馬に帰郷しました。君の年末始の仕事の関係で帰郷するのはだいたい元日です。1泊して東京や千葉に戻ってくるというのが最近のパターンです。今年も君は30日に昼間勤務したあとはそのままテレビ局に泊まり込み、31日の朝方5時までの勤務だったとのことです。テレビ業界の勤務形態というのは通常では考えられないほど身体を酷使する職場だと思います。

 

元日は大の希望通りに4年連続で榛名神社への初詣をしてから松井田の家に向かいました。年末からの暖冬のため雪が降っていなかったこともあり、車のナビ通りに伊香保温泉から榛名湖を経由して裏側から榛名神社に向かったのですが、快晴で風もなく穏やか、しかも温かかったせいもあり、近年まれにみる初詣の人出で車の渋滞も酷いものでした。父さんが運転をしていたので、神社の1,5キロ手前から君たち3人は車から降りて神社に向かい、大行列の中でお参りを済ませて2時間後に神社の入口に戻ってきましたが、父さんの運転する車はまだ神社入り口に到着できずに渋滞の中に捕まっていました。いやはやまったくの初詣でした。

 

元日に帰郷するために君が住む千駄木で会ったのは半年ぶりでした。久しぶりに会ったという感じでした。顔が小さくなったなぁと感じました。昨年7月におばあちゃんの米寿のお祝いをした時に父さんが記念写真文集を作成しました。その中に家族からのお祝いのメッセージを書いてもらいました。君は今までのいろいろなおばあちゃんの思い出と感謝の言葉を述べたあとに「おばあちゃんが縫ってくれた沢山の着物も宝物です。今はちょっと着られなくなっていそうなので・・・20代のうちにもう一度着た姿を見せられるよう頑張る!!」と書いていました。君は記念誌に書いたからには太った身体を痩せようと努力しているようで、去年の7月から半年で15キロ減量したと話してくれました。その話を聞いて、やれば出来るじゃないか、と父さんは心の中で呟いていました。まだまだ太めですが大学生の時のような体型に戻れば、君はもっと輝くでしょう。

 

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東京藝術大学3年生の芸大祭 2009年9月

 

現在君はテレビ番組を5本持っていると言っていました。入社3年目でこんなに沢山の番組制作に関わりあっているのは会社始まって以来で過去に無かったとのことです。君は社長に能力給として年収1千万円欲しいと要求しているそうですが、社長からは5年後くらいには払えるだろう、との返事をもらったとのことです。金がすべてではありませんが、会社員にとって重要なのは心身ともに丈夫な身体です。テレビ業界は勤務体系が不規則で身体に不調を起こしやすい職場環境なので、くれぐれも体調管理には気をつけて下さい。

 

君は父さんの子どもですが、客観的に見て、頭の回転も速いし処理能力も大きく優秀な人間だと思います。これからも好奇心を旺盛にして向上心を持ち、自分の信じる道を歩いて行ってほしいと思います。父さんは後ろから見守りながら応援しています。

 

これで父さんからの30通目の手紙を終わりにします。

 

                            201618

 

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