愛、26歳の君に

 

016榛名神社への初詣

2013年1月2日 榛名神社へ初詣

 

 愛、26歳の誕生日おめでとう。

 

今、君は大学院2年生なので、今年の春はいよいよ社会人ですね。

大学生生活の6年間はどういう生活だったのでしょうか?

君のことだから目標に向かって目一杯頑張り、そして目一杯に学生生活を楽しんだのでしょうね。

 

君は4月から希望通りにテレビ業界の美術関係の会社に入社し社会人1年生となります。君は学生生活の温床から社会の荒波に揉まれ漕ぎ出す1艘の小舟です。小舟は頼りなく見えますが、父さんは心配していません。なぜなら君にはガッツある気持ちと行動力があるからです。それは今までの中学生、高校生、大学生、大学院生と歩んできたなかでの君の考え方と行動が示しています。君はそのように成長してきたのです。だから社会人となっても目前の問題や立ちはだかる壁を突破していくでしょう。

 

今までの学生生活はどちらかというと自らが成長するための消費過程でしたが、これからの社会人生活は自らが物事を考え出していく生産過程に入ります。それは同時に人としての自立・自律過程でもあるのです。

 

君は日本においては美術系大学での最高峰である東京藝術大学大学院を卒業します。しかし、人間にとって大切なのは、どのような大学を卒業したかではなく、人間としての品性、人としての優しい心根である、と父さんは思います。君はそれを持ちえたでしょうか?

 

社会人となって働くテレビ業界という職場は外から見ていると時間感覚が麻痺するようなところではないかと思われますが、身体だけは十分注意し健康に留意して下さい。父さんの経験からいってもサラリーマンにとっては身体が資本なのです。どんなに頭が良くても、どんなに顔や姿が美しくても病弱では駄目なのです。

 

これからも自分の夢が実現できるように努力して下さい。

父さんは後ろから見守っています。

 

これで父さんからの27通目の手紙を終わりにします。

 

                          2013年1月8日

 

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