2007年入試 合格体験記
合格大学:東京藝術大学美術学部、武蔵野美術大学造形学部、多摩美術大学美術学部、
私が通った「ふなばし美術学院」から2007年入試の合格体験記を書いてください、と依頼がありましたので、後輩の人たちへ向けて私のささやかな体験記です。
受験期を振り返って思うこと。来年受験する人達に向けてのメッセージ。
私は「ふな美」で学んでいるあいだ作品を提出したことは数えるほどしかありません。2浪になっても出す作品は、中の上あたりをうろうろ。芸大に入るためには毎回提出になるような絵が描けなきゃだめだと思っていたし、それが出来なくていつもすごく悔しい思いをしました。
提出するような作品が描けなくても、いい評価が出なくても、私が大切にしていたことは逃げないこと。息抜きはしたほうがいいけれど、自分の作品には背を向けない。今描いている作品がどんなに嫌でも投げ出さない。地味なことかもしれないけれど、すごく難しい。投げ出さずに積み上げていったものは、必ず報われると思います。
夜間特訓や学科授業を受ける意義・利点について
なぜ美術大学なのに学科をやらなければならないのか、描写力だけでいいじゃないかと、何回思ったことか。でも冷静に考えると私大の場合、4割は学力が占めるわけで、現役のころも1浪のころも私は学科でこけているわけで、2浪から真剣に学科に取り組みました。
週1の授業だったけれど、それでも自力でやろうとすると怠けてしまうもの。授業に出るという、やらなければならない状況に自分を置くことが大きいと思います。芸大だって学科が全く関係ないわけじゃない。なめてかかると、その後、学科の存在のでかさに、びっくりします。