愛、東京藝術大学の入学おめでとう

東京藝術大学校門前で

 

4月10日(火)が東京藝術大学の入学式でした。私と夫と愛の家族3人で上野の森へ出かけました。この日も雲ひとつなく晴れ上がり上野公園の桜は既に盛りを過ぎましたがポカポカ陽気の中で公園の木々に若葉が芽生えていました。式典は11時から奏楽堂で行われました。奏楽堂はコンサートなどが開かれる素晴らしいホールです。新入学生だけがホールに入場できて保護者・関係者は別に用意された3ヶ所のホールの大画面で入学式を眺める形になりました。

 定刻どおりに式典が始まりました。最初が音楽学部教授によるヴァイオリン演奏で10分ほど演奏をしていました。全く聴いたことのない曲でした。次に学長が登壇し今年度の美術学部、音楽学部、大学院、等々、総勢966名の入学を許可します、の宣言が行われ、愛が東京藝術大学生になった瞬間でした。

 学長の祝辞が述べられました。学長は東京藝術大学の卒業生とのことで学長自身も浪人をして入学した過去を振り返りながら、今ここにいる君たちは自分自身を褒めてやってください。そしてここに居られることは周りの沢山の方々の援助があったことに感謝の気持ちを持ってください。ここ東京藝術大学は肥沃なところです。学校として強制はしませんが肥沃な土地に大木を植えるのか、雑草だらけにするのかは君たち自身が決めることです。藝術大学は「伝える」ことを考えるところです。その手段が音楽であったり、絵であったり、彫刻であったりするわけで、どのように気持ちを伝えるのかを考えていくところなのです。学長は祝辞の途中で演台上に用意されていた毛筆で「心」という文字を書き、「中々上手く書けている」と冗談で笑いを誘いながら心について話されました。訓示などから懸け離れた話し方で新入学生にとってはとてもフレンドリーな学長と感じられたと思いました。10分間ほどの祝辞でした。

学長の祝辞


 最後に再度、音楽学部の教授が登壇し5分ほどのヴァイオリン独奏を行い入学式は終了しました。とてもシンプルな入学式でよかったなと思いました。入学式が終了し学生が退出した奏楽堂に初めて入りましたが、その素晴らしさにビックリしました。さすが日本の最高峰の東京藝術大学のホールだと感心してしまいました。今度、コンサートが開かれたら聴きに来ようと思いました。

 愛は11時45分からのオリエンテーションに参加したので、オリエンテーションが終ったら一緒にお昼ご飯を食べようと待っていましたが、話が長引いているようで2時間近く待っていましたが待合せの場所に現れず、私と夫は近くのレストランで愛の入学祝の遅い昼食を摂りました。結局、愛は友達と一緒にお昼ご飯を食べました。

 思い返せば愛が美術大学に入りたいと自分の気持ちを打ち明けたのは高校1年生の時でした。それから足掛け5年。2浪の努力の結果、愛が一番入りたかった東京藝大に入学できてこんなにも嬉しいことはありません。本人が一番喜んでいます。本当に良かったと思います。愛の小中学校の同級生のお母さんたちに会うと必ず「良かったですね。おめでとうございます」の言葉をかけられます。みんな愛の頑張りと努力の結果が花開いたのだと思います。これからもマイペースで進んでいって欲しいと思います。いつまでも見守っています。

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