満62歳の誕生日に
今日、2010年11月13日は私の62歳の誕生日です。誕生日を迎えるに当たり次のようなことを考えました。
世界保健機関(WHO)が提唱する指標に「健康寿命」というのがあります。「健康寿命」とは、平均寿命から自立した生活が出来なくなり介護を要する期間を差し引いた寿命のことで、心身とも健康に生活できる期間を表すものです。昨年(2009年)発表の統計データを見ると日本人の平均寿命は男性が79歳、女性は86歳となっており、平均介護期間が男性は6年、女性が8年となっているため、「健康寿命」は男性が73歳、女性は78歳となっています。
この統計データは平均値のため個人差はあるものの一般的には男性は70代半ばで、女性は70代後半で自分の身体が思い通りに動かなくなるだろうと判断し、前もってその準備に入るべきだと思います。幸いにも私は62歳の現在までこれといった大病もせず心身とも健康でこられました。これは頑丈な身体を遺伝的に繋げてくれた両親に感謝すると同時に弟妹や妻子の周りからの支えがあって現在があることに深く感謝せねばならないと思います。
私は62歳の年度末である来年(2011年)3月31日に44年間に渡るサラリーマン生活に終止符を打ちます。4月1日から24時間自由の時間が手に入りますが、男性の「健康寿命」と言われている70代半ばまでの10年間のイメージは常に身体を動かすことだと思っています。元気に70代半ばまでの10年間を過ごし、その延長線に80代半ばまでの10年間を続け、88歳でポックリ死ねたら最高だと思っています。
2011年4月1日からやりたいことは一杯ありますが、生活の柱を自宅近くの休耕田を借用し自分の家族が食べるだけの野菜作り中心の晴耕雨読の農業生活におきたいと思います。いろいろ農地のことを調べていると現在の農地法では会社員には賃貸しないとか、会社員を辞めた後でも農地を手に入れることが困難ですが、ボランティアで町内自治会の仕事をする中から農地の借用への道を探していこうと思っています。
また、妻が働いているうちは妻をサポートするために主夫に徹したいと思います。現在でも大宮から大手町に職場が移ってきた3年前から月曜日〜金曜日までの夕食は全て準備していましたが、それは私のほうが妻の帰宅時間より早いための当然の家庭内の分担でした。
私の趣味は沢山あります。動としてのアウトドアでは登山はこれまでどおり春夏秋の3季間は1ヶ月に1度は山に登りたいし、冬はスキーで白銀の世界で遊んでいたい。また、ランニングレースにも参加したい。静のインドアでは地域の絵画サークルに入って地域の人たちとともに墨彩画を描いていきたいし、陶芸の会に入って粘土をこねたいと思います。その間に海外の山旅に1年に1回は出かけたいと思っています。
息子のボクシングについては、最初は最も危険なスポーツとして反対でしたが、現在は大が自分からグローブを壁に吊るすまで後ろから支えていきたいと思っています。三谷大和スポーツジムのホームページ更新やニュース『戦気』発行、大のファンクラブニュース『ファイト』発行もこれまでどおり続けていきたいと思っていますから後楽園ホールへ足を運ぶことも多くなると思います。
あらゆる生物が生まれたときから死に向かって進んでいくという厳然たる宿命のなかで、死に臨んで心から「自分の人生は本当に良かった。みんな、ありがとう」と周りの人に感謝の言葉が言える生き方をこれからも考えていきたいと思います。
2010年11月13日