親父さんの七回忌法要

20才の親父さん

 

 時が過ぎるのは早いもので親父さんが亡くなってから7年目の春を迎えました。

昨日は息子の大が4月に入学する県立高校の入学説明会に行ってきました。高校の周りは沢山の木が生えており、その中で真っ白な辛夷の花がとりわけ目を引きました。今日も幕張から高速道路を飛ばしてこちらまできましたが、高速道路脇の木々の中で辛夷の花はとても目に留まりました。親父さんが亡くなった日は真っ白な辛夷の花が満開でした。私は辛夷の花を見るたびに親父さんのことを思い出します。

 

 人間は2回の死を迎えると言われています。

1回目は戸籍上の死です。このことにより肉体は死んでしまいます。

しかし、その人を知っている人の中に思い出となって故人は生き続けていきます。ですから私の中にはまだ親父さんは生きています。

目をつぶれば一緒に登った富士山、一緒に釣りに行った小笠原父島への船旅、北海道への家族旅行など数々の思い出があり、その時々の会話が蘇ってきます。ですから私が亡くなるまで親父さんは私の中で生き続けていきます。

これからも私はときあるたびに親父さんと会話をしながら生きていこうと思っています。

私が死んだときに親父さんは2回目の死を迎えます。

 

今日はお忙しいところを親父さんの7回忌法要にお集まり頂きありがとうございました。

これからもよろしくお願いします。

 

2004年3月20日 岩井清七回忌法要を終えての会食時の挨拶から

 

戻る