28名のみなさんへ
3月20日は保育所の卒所式でした。私が所長として初めて迎える卒所式でした。4月から小学校に入学する28名のみなさんが保護者のみなさんと一緒に式に参加しました。子どもたち一人ひとりが名前を呼ばれると元気な声で返事をし立ち上がりました。まっすぐに私の眼を見て歩いてきます。一人ひとりに修了証書を手渡しました。卒所していく28名のみなさんに次のような言葉をおくりました。
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28名のみなさん、修了おめでとうございます。
修了証書を受取る一人ひとりの立派な姿を見て、とても嬉しく思います。
長い人で6年間、短い人で1年間、花見川第2保育所に通いました。
私が初めて会ったときが1歳の人もいます。
よちよち歩きで言葉もまだ少ししか話せなかったのです。
本当に大きくなりました。
春には、桜の花がいっぱい咲く庭で友達と遊びましたね。
夏には、キャーキャーと歓声をあげプール遊びを楽しみました。
秋には、ダンス・かけっこ・リレー・鉄棒・なわとび・跳び箱・バルーン・フラフープなど色々な運動遊びを楽しみました。
運動会ではその力をお家の人の前で発揮しました。
冬には、お楽しみ会がありました。
いろいろな思い出がたくさんあります。
そこにはみんなの笑顔がいっぱい見られました。
友達とけんかをして悲しい思いをしたこともあるでしょう。
でも話をして自分の思いと違う友達の思いを知った時、みんなは「ごめんね」「いいよ」と仲直りが出来ました。
とても大切なことだと思います。
これからも色々な人と出会っていくでしょう。
自分の思いをきちんと伝えること、相手の思いもきちんと聞くこと。
そして仲良しの友達をたくさん作っていってください。
元気が何より。
そのためには早く寝て、早く起きて、朝ごはんをしっかり食べましょう。
そうすることでエネルギーがわいて、一日を元気に過ごせますよ。
保育所の先生全員で、みんなの新しい出発を応援しています。
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挨拶をしている時に卒所していくクラスの担任の先生たちから嗚咽が漏れてきます。その声が耳に届くと私も感情が高ぶり声が詰まることもありましたが、心の中で「冷静に、冷静に」と思いながら言葉をつないでいきました。卒所した子どもたちは今月いっぱい保育所にやってきて、3月31日が最後の日となります。
保育所というところは小さな命を預かり、事故がないよう細心の注意を計りながら運営していきます。保育所には小中学校の入学式のような入所式はないので、卒所式が1年間の大きな締めの行事ですが、これを終えると1年間が過ぎたのだなぁ、という気持ちになります。3月末までの10日間で今年度のまとめと4月から始まる来年度の準備をしなくてはなりません。保育所には小中学校のような春休みがないので3月31日に今回の28人が出ていくと、翌日の4月1日からは新しく入所してくる子どもたちで保育所は賑やかになります。その賑やかさがやっと落ち着くのに1ヶ月ほどかかります。保育所の職員は、保育士(正規、時間外、代替え)、看護師、栄養士、調理員など総勢39名、子どもたちは160名の千葉市内でも大きな保育所ですが、また1年間を張り切っていこうと思います。