2011年に読んだ本、観た映画
◆ボクシング◆
●慢性拳闘症 (講談社) 香川照之
●1967クロスカウンター (太田出版) 菅 淳一
【感想】香川照之さんが映画『あしたのジョー』にかける意気込みが熱く伝わってきた。熱い人だ。
◆登山・自然◆
●K2登頂 幸運と友情の山 (潮文庫) 広島三朗
●K2に憑かれた男たち (文春文庫) 本多靖春
●K2苦難の道程 (東海大学出版会) 出利葉義次
●K2登頂 デジオ:近藤等
●ダンプさんのエベレスト日記
―ローツェから厳冬のエベレストへー 高橋和之
●死のクレバス ―アンデス氷壁の遭難― (岩波現代文庫) J. シンプソン
●マッターホルンの空中トイレ (中公文庫) 今井通子
●グランドジョラス北壁 (中公文庫) 小西政継
●きのうの山きょうの山 (中公文庫) 上田哲農
●日翳の山 ひなたの山 (平凡社ライブラリー) 上田哲農
●山とある日 (中公文庫) 上田哲農
●みんなの自然をみんなで守る20のヒント (山と渓谷社) 竹内純子
●夫婦でゆったり登山術 (小学館文庫) 今井通子・高橋和之
●ラインホルト・メスナー自伝 (TBSブルタニカ) ラインホルト・メスナー
●白夜の大岩壁に挑む―クライマー山野井夫妻 NHK取材班
●チベット旅行記@〜D (講談社学術文庫) 河口慧海
●チベット遠征 (中公文庫) S・ヘディン
●植村直己記念館・その全行動 (文芸春秋)
●ヒマラヤに挑戦して (中公文庫) パウル・バウアー
●セブン・イヤーズ・イン・チベット (角川文庫) ハインリヒ・ハスラー
【感想】7月に出かけたパキスタンのコンコルディアへの25日間のバルトロ氷河トレッキングに関連してK2関連の登山書が多かった。
K2は素晴らしい山だった。来年もヒマラヤ関連の本を読む予定。
◆農業◆
●自然栽培ひとすじに (創森社) 木村秋則
●木村秋則と自然栽培の世界 (日本経済新聞社) 木村秋則責任編集
●自然の野菜は腐らない (朝日出版) 河名秀郎
●プロが教える農業のすべてがわかる本 (ナツメ社) 八木宏典
●はじめての野菜づくり12か月 (家の光協会) 板木利隆
【感想】4月から家庭菜園で野菜栽培をしたり農業教室の受講を通して実践としての農業を考え出した。来年もさらにパワーアップしていこうと思う。
◆ノンフィクション◆
●東電OL殺人事件 (新潮文庫) 佐野眞一
●福島原発でいま起きている本当のこと (宝島社) 淺川凌
●福島 原発と人びと
(岩波新書) 広河隆一
【感想】「東電OL殺人事件」は衝撃のノンフィクション作品だった。現在も犯人とされたネパール人は1審では無罪、2審は逆転有罪、最高裁は2審支持で有罪が確定し刑務所に収監されている。冤罪事件として再審請求が進められている。映画「「恋の罪」」がこの事件をモデルにしてエリート女性の堕ちてゆく心理と行動を描いたものなので読むきっかけとなった。
福島原発関連の2冊は、いかに政府やマスメディアが流している情報が現地や客観的状況と乖離しているのかを改めて考えさせてくれた。
◆小説◆
●無幻の山旅 (中央公論社) 西木正明
●白きたおやかな峰
(新潮文庫) 北 杜夫
【感想】「白きたおやかな峰」は、来年出かけるパキスタンのフンザに聳えるディラン登頂をテーマにした登山小説で、以前読んだのだが、北杜夫さんが亡くなられたので改めて読み直してみた。作品には一気に引き込まれていった。来年バルティスタン地方フンザに出かけるのが楽しみだ。
◆絵画・漫画◆
●大人の墨遊び (グラフ社) 片岡鶴太郎
●片岡鶴太郎「好き」に一所懸命 片岡鶴太郎
●鶴太郎流 墨彩画入門 (角川oneテーマ21) 片岡鶴太郎
●ご縁をいただいて 片岡 鶴太郎
●鶴太郎のぬり絵―美しい墨彩画が手軽に描ける!四季の花と果物編 片岡鶴太郎
●鶴太郎絵日記 (毎日新聞社) 片岡鶴太郎
【感想】墨彩画を描きたいと思っているので、その資料集めで片岡鶴太郎さんの著作を色々読んでいる。
◆映画◆
●180° SOUTH/ワンエイティ・サウス
●あしたのジョー
●ファイター
●SP革命篇
●岳
●さや侍
●川の辺
●ヒマラヤ 運命の山
●大鹿村騒動記
●神様のカルテ
●ツレがうつになりまして
●ドッグ ポリス
●ステキな金縛り
●1911辛亥革命
●恋の罪
【感想】「180° SOUTH」は、後に有名なアウトドア用品会社「パタゴニア」と「ザ・ノース・フェース」を創設したアメリカ人2人がまだ若かった40年前に南米パタゴニアへ冒険旅行をした記録映画を観て感動した現代の若者が追体験した映画だ。その過程で自然環境と人間の関係が美しい映像と共に語られている。勿論、70才となった2人も登場している。私が見たのは1月だった。その後、3月に福島原発事故が起き改めて人間は歴史から教訓を学ばないものだということを実感した。
「さや侍」は松本人志監督の作品だがラストシーンは思いもよらない衝撃的なものだった。
「大鹿村騒動記」は、主人公を演じた俳優原田芳雄の遺作となった作品だが幼馴染が女房と駆け落ちし、痴呆症になり面倒が見切れなくなったので返す、といって大鹿村に連れて戻ってきたという話は切ないなぁという感じだった。
「恋の罪」は、東電OL殺人事件から題材を取ったもので昼間は女性総合職というエリート女性が、夜は一日4人の客を取るというノルマを自らに課し売春婦という位置まで堕ちていく人間の心の奥深いところの謎を追求したものだったが、1回見たのでは謎が深まるばっかりだったので、再度2回目を見たが主人公の心理はやはりわからなかった。